医療法人財団アドベンチスト会 東京衛生アドベンチスト病院

 東京衛生アドベンチスト病院は1929年5月1日、杉並区天沼の地でキリスト教プロテスタントのセブンスデー・アドベンチスト教会の医療伝道事業の一環として設立されました。開院当初はアメリカ人医師が診療を担当し、病床数もわずか20床でしたが、その後の増改築により徐々に病床数を増やし、医療内容の充実を図ってきました。現在は186床、診療科は内科、外科、整形外科、小児科、産婦人科、緩和ケア内科、麻酔科、泌尿器科、女性泌尿器科、リハビリテーション科の10科目となり、地域に密着した中核病院の役割を果たしています。
 附属施設として、外来部門を担う教会通りクリニック、不妊治療専門のめぐみクリニック、アドベンチストデンタルクリニック、ウェルファームクリニック、訪問看護ステーション、居宅介護支援事業所、訪問介護ステーションの事業所が存在し、地域の方々のあらゆるニーズに対応できるよう、幅広い診療体制を整えています。
 セブンスデー・アドベンチスト教会の名称は、週の第7日「セブンスデー」である聖書の安息日を聖日として守る教会であること、また「アドベンチスト」は聖書の重要な教えであるキリストの再臨(アドベント)を待望する人々を意味します。
 当院は開院時から「東京衛生病院」の名で地域の皆様に奉仕してきましたが、2019年12月1日より創立90周年を記念して「東京衛生アドベンチスト病院」と改称し、併せてアドベンチストグループのロゴに変更しました。
 病院設立時より病気の治療だけでなく予防医療にも力を注ぎ、地域の方々への健康増進啓発を目的とした健康祭や健康・出産・育児に関する講座を開催しています。また、病院食および職員食はすべて「穀菜果食(こくさいかしょく)」と呼んでいる卵乳菜食です。植物性食品を中心に卵と乳製品、大豆や小麦からできた植物性ミート製品を活用し、生活習慣病の予防と改善につながる食事を提供しています。
 「こころとからだのいやしのためにキリストの心でひとりひとりに仕えます」という理念を大切にしている当院では、患者さまのこれまでの人生、考え方、価値観を尊重しながら、キリストに倣う全人的医療をめざしています。私たちが行う全人的医療によって、患者さまの体だけでなく心も癒され永遠の命に導かれるように、生命の誕生から最期を迎えるまで、一人ひとりの一生に寄り添いたいと願っています。