大阪音楽大学大学院音楽学研究室

科学研究費による音楽史映像教材シリーズ
科研基盤C 「教員養成のための日本および諸民族の音楽史教育方法論の構築」(2021~2023) 21K02590
研究代表者 井口淳子
研究分担者 久保田テツ(映像制作) 三島郁(企画・監修) 能登原由美(企画・監修)
<音楽史のエッセンス>シリーズ
西洋音楽史、日本伝統音楽、世界の民族音楽といった音楽史の授業で、能動的に授業参加できるよう、その助けとなる映像教材を大阪音楽大学の教員たちが制作しました。
映像撮影と編集、サウンドロゴなど映像全般を久保田テツが担当、企画、監修を井口淳子、三島郁、能登原由美が担当、出演は大阪音楽大学の教員、学外の専門家などです。
一本の映像はおよそ30分とコンパクトにまとめ、映像を視聴し、映像にもとづき、教育現場の教師が自由に音楽の授業に活用できるよう企画しました。
例えば、狂言編では映像に合わせて身体動作を真似ることで鑑賞だけでは得られないより深い学びが得られるように企画されています。
また、民族音楽編では、映像全てではなく、その中の一部を取り出し、ケチャ、アフリカのリズムなど体験しやすいものを小中高校、大学で実践することができます。
リコーダー編はバロックの即興演奏に誘う内容です。
解説付きのルネサンスやバロックの音楽は、映像から理解へ、そしてさらなる応用へと進むことも可能です。
音楽の授業は本来は楽しく夢中になれるはず、しかし現実には教科書や楽譜に縛られ、窮屈で無味乾燥になりがちです。
「鑑賞や受け身の授業ではなく、能動的にアクティブに音楽すること」を目指す授業づくりに役立てていただければ、と思います。
(研究代表者 井口淳子)