花巻 春日流鍋倉鹿踊り
「春日流鍋倉鹿踊」
明治の初期、東和町落合の春日流鹿踊(県指定無形民俗文化財)が湯本に伝えられ、1905年の明治38年8月8日には春日神社例大祭に「春日様の鹿」として初舞されました。50年後の昭和30年、上湯本鹿踊庭元から秘伝書を伝授されており、鍋倉鹿踊は市指定文化財となっています。
鹿踊(ししおどり)とは…「地域の平安と悪霊の退散を祈願する舞」といわれ貴重な民俗芸能として、岩手県の無形民俗文化財に指定されています。
岩手県内には「幕踊系鹿踊」と「太鼓踊系鹿踊」と2つの系統の鹿踊が伝わっています。
花巻の鹿踊の多くは「太鼓踊系」です。
腹に太鼓を下げ、それぞれの踊り手が歌をうたい、太鼓を打ち鳴らしながら踊るのが特徴です。装束は、馬の黒い長毛をカシラのザイ(髪)とし、本物の鹿の角を立てます。背には腰差しのササラと呼ばれる竹を一対つけ、それが頭上高くかかげられているのが印象的です。ササラを振り、太鼓を打ち鳴らしながら、時にダイナミックに、時に繊細に舞います。
9月中旬に行われる「花巻まつり」では、県内の約30団体が一堂に会し、それぞれに伝わる鹿踊を披露します。
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