Anchors aweigh (Rare version) (アメリカ軍歌・行進曲 戦前音源・60FPS FHD) 錨を上げて (レアバージョン)

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新年初の動画はトランプ大統領の二期目の就任式が近いのでアメリカの曲です、同国の新しい船出という意味も込めて「錨を上げて」を選びました、音源は「日本ニュース 第4號」の戦艦ワシントンの進水式のシーンで流れているバージョンです。

歌詞→曲の詳細→雑学の順で載せているのでよかったら見てください。

曲名 Anchors aweigh March (行進曲「錨を上げて」)
作曲 Charles A. Zimmerman (チャールズ・ツィマーマン)
指揮 Major George Miller (ジョージ・ミラー少佐)
演奏 Band of H.M.Grenadier Guards (英国近衛擲弾兵軍楽隊)
サムネ 1:08

今回は上記の理由で錨を上げてにしました、曲については有名すぎるのでここでわざわざ説明を書くまでもないと思いますが、一応書くと、もとは1906年にアメリカ海軍兵学校の学生であったアルフレッド・ハート・マイルズ(Alfred Hart Miles)が、海軍兵学校の音楽隊隊長のチャールズ・ツィマーマン中尉へ「自分のクラスの為に軍歌を作曲してください」と依頼したことで作曲された曲で、歌詞に関してはツィマーマンへ作曲依頼したマイルズが作詞し、海軍兵学校をテーマとした歌詞が二番まであり、こちらは現在の海軍兵学校でも使用されてる他、1926年には同学校の学生であるジョージ・ロットマン(George D. Lottman)によって3番が作詞されています。

曲の初演は1906年12月1日、ペンシルベニア州フィラデルフィアのフランクリン・フィールドで行われた米陸海軍士官学校のフットボール対抗試合である陸・海軍ゲーム(Army–Navy Game)の際に三万人を超える観客の前で行われ、同試合では海軍が陸軍に対し10対0という大勝利を収め、これは1900年以来の同大会で最大の勝利と言われおり、これ以来、何度かの改定を経て同曲はアメリカ海軍を代表する軍歌として国内外で知られていき、本家本元の英語版以外にも日本語版(いかりを上げて)やドイツ語版(Anker gelichtet・錨を上げて)なども存在します。ただし過去に何度か試みはあったものの現在でも米海軍が定めた正式な軍歌ではありません。

また歌詞に関しては過去に何度か改定されており、現在のバージョンは1997年に米海軍第8代海軍付最上級上等兵曹であったジョン・ヘーガン(John Hagan)によって作詞されたもので、こちらが現行のアメリカ海軍で歌われている歌詞となります。

ちなみにですが曲名のAnchors aweighは文字通りに直訳すると(錨の重さ)となりますが、こちらの語源はWeigh anchor(錨の重さを図る)というイギリスの船乗りが用いた言葉に由来し、これは船の出港時に錨の重さを図る行為の号令の事で、文献ではJohn Dryden(ジョン・ドライデン)が最初に記したとされています。

最後にトリビアですが、錨を上げての誕生する6年前の1900年には、アメリカから遠く太平洋を挟んだ日本で瀬戸口藤吉によって軍艦行進曲が作曲され、こちらも錨を上げて同様に一国の海軍を代表する国民的な軍歌となりました。この二つ曲の誕生経緯にはこれと言った接点はありませんが、後に太平洋で苛烈な戦火を交えた二大海軍の軍歌が似たような時期に作られた事実は面白い事だと思います。

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