2021年度 日本動物行動学会賞受賞 鈴木俊貴 氏「音声信号の「意味」を検証する新規実験パラダイム」
Автор: Journal of Ethology
Загружено: 2021-10-25
Просмотров: 11553
鈴木氏の研究は、動物の音声に特定の意味があるかを検証するための新たな実験パラダイムを考案したものです。シジュウカラは捕食者のヘビに遭遇した時に特異的な鳴き声を発しますが、この鳴き声が「ヘビ」という意味を持つのであれば、受信者はヘビの視覚イメージを想起して理解するかもしれません。この可能性を検証するため、鈴木氏は音声を再生しながらヘビに似た物体を受信者に呈示するという新しい実験手法を考案し、ヘビに遭遇した時に発する声を聞かせた時にだけヘビに似た物体に近づいて確認することを明らかにしました。この結果は、ヘビに遭遇した時に発する音声は「ヘビ」という意味を運び、受信者にその視覚イメージを想起させることを示しています。また、同様の手法を用いた実験においてシジュウカラの発する音声にヒガラも反応したことから、音声から視覚イメージを想起する認知能力は、種内コミュニケーションに特化したものではないことも示唆しています。
日本動物行動学会は、鈴木氏の考案した実験パラダイムが、音声信号と視覚刺激を同時に呈示し、動物の「見 間違い」を調べることで信号の意味に迫るという独創性の高いものであることから、日本動物行動学会賞(区分(3)動物の行動を研究する新たな方法の開発あるいは既存の方法の改良)を授与しました。このビデオはその内容についての講演です。。
Доступные форматы для скачивания:
Скачать видео mp4
-
Информация по загрузке: