【知床遊覧船沈没事故】「私には罪が成立するかわかりません」運航会社・桂田社長の裁判始まる…争点は"事故を予見できたか" 乗客家族「できる限り一番重い刑罰を」<釧路地裁>
Автор: 北海道ニュースUHB
Загружено: 2025-11-12
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北海道知床半島沖で遊覧船が沈没。
乗客と乗員20人が死亡、6人が行方不明になった事故をめぐり、業務上過失致死の罪に問われた運航会社社長の初めての裁判が釧路地方裁判所で始まりました。
「ハッピーバースデー」
6歳の誕生日にいっぱいの笑顔を見せる、凛くん。
凛くんがお母さんと旅に出たのはまだ寒い2022年、4月のことでした。
知床のゴジラ岩の前で写真に映る凛くん。
このあと、お母さんと遊覧船カズワンに乗り、そのまま戻ってきませんでした。
十勝地方に住む、50代の父親です。
「(裁判のために)JRの特急おおぞらに乗っていて思い出して。息子と一緒に乗りたかった」(凛くんの父親)
鉄道が大好きだった凛くん。
戻ってきたのは、リュックとメガネでした。
「いまできる限りの一番重い刑罰を桂田社長に与えてほしい」(凛くんの父親)
「裁判30分前に桂田被告が釧路地裁に入ります」(江上大悟郎キャスター)
12日から始まったのが、カズワンを運航していた知床遊覧船の桂田精一社長の裁判。
業務上過失致死の罪で起訴されましたが、弁護側は無罪を主張する方針を明らかにしています。
「まったく自分のしたことについて反省していないと思います」(凛くんの父親)
父親も傍聴に訪れた12日の裁判。
最大の争点は事故を予想できたか。
「予見可能性」の有無です。
当日は知床沖が荒れるという天気予報が出ていました。
そうした中、運航管理者だった桂田被告は航行の中止を指示しませんでした。
その結果、船は沈没し乗客乗員20人が死亡、6人が行方不明になりました。
12日の裁判で桂田被告が語ったことです。
「なにか違っている事実は?」(裁判長)
「私には罪が成立するかわかりません。法律家にゆだねるしかありませんが、経営者として今回の事故を防げなかったことを重く受け止め、裁判の中で誠実に答えてまいります。」(桂田被告)
一方、乗客とその家族についての思いも語りました。
「この度事故を起こしたことについて心よりご冥福をお祈りいたします。また、ご家族ご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます」(桂田被告)
桂田被告は事故直後、出航の判断を船長と決めたと話しました。
「海が荒れるようであれば引き返す条件付き運航ということを船長と打ち合わせ当時の出航を決めました」(当時の会見)
その船長も死亡しています。
検察側はどのように予見可能性を証明するのか。
専門家は難しい裁判になると話します。
「直接操縦していたわけではない人の責任を問わないといけないので、運航管理者・安全統括管理者としての業務をしっかりやっていたかというところになる」(神戸大学 若林伸和 教授)
12日の裁判で検察側は、当日は会社の運航基準を上回る風や波が予想されていた、沈没するおそれがあったことを予見できたのに、船長に中止などの指示をしなかったと指摘しました。
一方の弁護側は事故の前から甲板のハッチが壊れており、そこから水が入って沈没した、こうした機能不全に対する予見可能性はなかったなどと主張しました。
息子が船に乗っていた父親。
桂田被告の言葉を法廷で聞き、こう感じました。
「船体の不具合を知らなかったから自分は悪くないんだ、そんな主張が通るわけがない。すごく聞いていて怒りがこみ上げてきた」(凛くんの父親)
凛くんが乗った船はなぜ冷たい海に沈んだのか。
責任を問う裁判が始まりました。
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