紙の紙幣と金との最終戦争

ニクソンショック以降、ドルの価値を守るために、紙の紙幣は常に金の価格を抑える作戦を実行してきました。ゴールドへの信頼が高まることは、ドルへの不信任を表しますので、紙の紙幣を守る勢力にとって大切なことは、常にゴールドの価格を抑えることだったのです。

ゴールドの価格はコメックスという市場で決定されています。値決めは売り玉と買い玉の数が均衡したところが値段として決まるわけですが、売りたい数が多ければ、どんどん値が下がって値段が決まります。反対に買いたい人が多ければ、値はどんどん上がります。

1000円でも買いたい人がいない、、、900円でも買いたい人がいない、、、、８００円でも買いたい人がいない、、、、やっと450円で買ってもいい、という人がいたので、本日は450円で値が決まりました、、、というのが、相場です。これを四六時中行っているわけです。

なので、いくらでも常に売りたい人を多くすれば、物の値段は低く抑えられてしまいます。逆にいくらでも買いたい、、、という人がいる場合、1000円では売らない、、、1500円でもいや、、、2000円でもダメ、、、１万円でも売らない、、、、ということになったら、とんでもない値段で決まる場合もあるわけです。まして、売っている人に売るべき現物がないとなれば、どうなってしまうのでしょうか。それがいずれは起こることだと私は思うのです。

さて、ドルを守る人たちは、常にコメックス市場において、売りたい勢力を作り、大幅な売り玉を建てて金価格を抑えてきました。

とくに銀市場は市場規模がとても小さいので、ちょっとした売り玉を仕掛ければ、すぐにでも銀価格を抑えることが容易でした。まず、銀価格を安くし、そして銀が安いからとの連れ安を誘って金価格を抑え込む手法が長年とられてきました。しかし、売り玉を建てるのは自由ですが、実際に現物の金や銀を持つ以上のものを市場で売っていた人は、その現物を欲しいという人が多くなった時、実際の現物がない分をどうすればいいのでしょうか。これまでは、そうしたことは絶対に起きることはありませんでした。その説明をするとわかりにくいうえに長くなるので、省きますが、こうしたことが起き出しつつあるのです。

多少高い金額でもいいので、現物をください、、、お金は出します、、、現物を受け取って決済します、、、、という人が急に増えています。

アメリカは今、イギリスから莫大な量の金銀を輸送中です。なぜでしょう。緊急に必要になっているからです。もしかしたら受け渡し分の現物が少なくなっているからではないかと、私は推測します。

紙の紙幣と現物の金銀との最終戦争がもしかしたら、起きることになり、それが現状の金融を大きく変えることになるかもしれないと、私は思い始めています。もちろん、素人の考えに過ぎませんので、あくまで参考程度にお考えいただければと思いますが、金融市場は今、何が起きてもおかしくない、そうした状況に入りつつあるように見えます。

まず、明日に予定されているプーチン氏とトランプ氏の会談が大切です。その内容によっては、次に金融への影響が出てくるかもしれません。私の予想はあくまで素人予想に過ぎません。ただ、これまでの状況と違ったところに私たち人類は今、来ていることだけは確かだと思います。

＃ゴールドワー＃叩かれ続けていたシルバー＃シルバースクイーズ


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