境界論【オリジナル曲】

“自分は加害者じゃない”と言い切れる者はいない。
善と悪、加害と被害を分ける線は、誰かが勝手に引いた幻想にすぎない。
自分にその気がなくても、誰だって簡単に超えてしまう。


以下歌詞です

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「同じ歩幅で歩け」と強いる街
ひと足外れれば　即座に切り捨てられる
「自分は安全」なんて　ただの“まやかし”
次に狙われるのは　君かもしれない

叫んでも　誰も助けちゃくれやしない
「違う」と笑う奴も　同じ穴に堕ちる
境界は遠くにない
足元に　裂け目がひらいている

正しさと過ちの線は　とっくに滲んでる
君が信じてる足跡も　明日には裏切る
他人事だと笑ってるその顔を
次はその狭間で　歪ませるだろう

同じ歩き方を強要する街
息を殺し　生き延びてるつもりか？
無関心に背を向けるその瞬間
孤独が冷たく笑い　君を突き落とす

「自分は違う」と言い張るほどに
境界の泥は靴底に絡みつく
まだ大丈夫か？　もう越えたのか？
答えはすでに　心の中で蝕まれている

境界は誰の足元にも　潜んでいて
選ばれた者だけが　越えるわけじゃない
明日にはきっと　俺も君も立っている
その線を踏み越える　愚か者として

選んだのは自分か　選ばされたのか
罪と名づけられる衝動は　生存の証か
掟は誰の声で　裁きは誰の手で
答えのない問いが　心を削り取っていく

曖昧な線を越えるのは　誰でもあり得る
純粋も不純も　人の白と黒
「違う」と突き放してきたその目さえ
同じ境界の上で　震えている

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