井出二子山古墳 群馬県高崎市井出町 2025/08
Автор: 地球紀行
Загружено: 2025-11-13
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井出二子山古墳 ― 上毛野の大王を祀る丘
むかし、上毛野の地(今の群馬県西部)に、大きな力を持つ首長がいまし
た。渡良瀬川と利根川の水運を押さえ、関東平野の玄関口を治めるその権
威は、遠く大和にも届いていたといいます。
彼の死に際して、人々は威光を後世に伝えるために、巨大な墳墓を築きま
した。これが 井出二子山古墳 です。
この古墳は 全長約108メートルの前方後円墳。築造は古墳時代中期、5世
紀後半頃とされます。後円部の直径は約64メートルもあり、当時の上毛
野地域でも屈指の規模を誇りました。二段築成の墳丘には葺石がほどこ
され、周囲には濠が巡らされていたと推定されます。これは単なる墓で
はなく、権威を誇示し、地域の中心としての役割を担った「権力の象徴
」でした。
やがて埋葬の儀式の日。首長は石室に安置され、その周囲には 刀剣や甲
冑、鉄鏃、馬具、埴輪 が副葬されました。とくに馬具は、彼が騎馬武人
として戦を指揮したこと、また騎馬文化が上毛野に根づいていたことを
物語っています。円筒埴輪が並べられた墳丘は、遠くからでもひと目で
「王の墓」とわかる荘厳さを示したことでしょう。
井出二子山古墳の存在は、この地がただの地方ではなく、東国支配の拠
点として重要視されていた証拠でもあります。学術的には、大和政権と
の密接なつながりを示すものとして注目され、関東地方における首長権
力の発展を考えるうえで欠かせない古墳なのです。
千五百年を経た今、草に覆われたその墳丘は静かにたたずんでいます。
しかし耳を澄ませば、甲冑のきしむ音や、馬のいななき、首長を見送歌
声がかすかに聞こえてくるようです。井出二子山古墳は、上毛野の大王
を祀る丘として、今も古代の息吹を伝え続けています。
音楽
Storyteller by のる
DOVA-SYNDROME
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