突然襲ってきた吐くほどの痛み。活動限界です。

痛いなんてもんじゃない。

痛いなんてもんじゃなかった。


ここは本当に日本なのか？
30年前の人がすでに信じることができないような気温を日々叩き出している我が愛する祖国日本。

そんな灼熱の真夏模様の日本でいつも通りに暮らしていた。

いつものように仕事して

いつものように食事して

いつものように寝る

そんな当たり前の日常を過ごしていた。

アブラゼミやニイニイゼミに続き、今ではミンミンゼミにツクツクボウシ、ヒグラシまでも毎日大合唱している。

風鈴の音を聞きながら夕涼みなんてとんでもない。
西日に照らされても熱中症待ったなしの厳しい夏だ。

うちわで仰ごうもんなら熱風を自分にかけているようだ。

車に乗ってもシートもハンドルも熱すぎて火傷しそうになる。

一体何があったんだ。


夏の風情を失いつつある…。
それが当たり前となった日々の中で俺はその日にやることをしっかり済ませいつもより少し早めに眠りについた。

季節感が大きくズレ始めた世界を憂いながら俺が落ちていくのは長いこと夢を見ていない退屈な眠りの世界だ。

起きる頃には明るくなり始めた空がまた新しい1日を祝福してくれる。

そうなる予定だった。

セミも寝静まった深夜一時に気を保ちつつ耐えられる限界の痛みが俺の左腹部を襲った。

慌ててトイレに駆け込むも腹痛はドンドン増していく。
一瞬で吹き出す汗に体の痛みに対する条件反射で嘔吐してしまう。
吐くほどの痛みに襲われたのだ。


痛みに耐え悶絶すること1時間…2時間……


空が少しずつ明るくなり始めた…


俺の腹をエイリアンが食い破って今にも出てきそうだ…
本当に例えようのない地獄のような痛みなのだ…


外が完全に明るくなる。


朦朧とする意識の中で俺は誤った選択をしてしまう。





そして…







BGM使用曲
のる様
蒲鉾さちこ様
龍崎一　様
BGM:いまたく様
Flehmann様
その他
フリーサイト
DOVA‐SYNDROMEより

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