ルーマニア・首都ブカレスト あの革命広場だ!
Автор: 山岸秀樹
Загружено: 2025-12-28
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ChatGPTに聞いてみました
ブラショフから電車でブカレストに戻った。
山に囲まれた中世の街から一転、終点はあの Gara de Nord(北駅)。
「ヨーロッパで一番危ない駅」とも言われる場所だが、実際に降り立つと、危ないというより“雑多で疲れた空気”が漂っている。無許可タクシー、酔っぱらい、どこか人生が行き詰まったような人たち。
なるほど、ここはルーマニアの玄関口というより、社会の吹き溜まりだ。
そこから中心部へ移動し、泊まったのが BEDSYというホステル。
旧市街、歓楽街のど真ん中。
チェックインした瞬間は「これは立地勝ちだな」と思った。周囲はバーとクラブだらけ、夜遊びには最高だ。
…その考えが甘かった。
夜中の2時を過ぎても音楽が止まらない。
いや、止まらないどころか本番が始まる。
四方八方から爆音。テクノなのかEDMなのか分からない低音が、壁を突き抜けて体に直接入ってくる。
目を閉じると、左からズンズン、右からドンドン、下からは酔っぱらいの叫び声。
「ここ、戦場か?」と思うほどの音量で、結局まともに眠れなかった。
そして翌日。
その爆音地獄から歩いて数分で、革命広場に着く。
驚くほど静かだ。
広い空間に、人も少なく、音もない。
ここが1989年、チャウシェスクが最後の演説を行い、群衆の反応に動揺し、翌日ヘリコプターで逃げ出した場所だと思うと、昨日の喧騒が嘘のように感じられる。
あのヘリで逃げる映像は、今でもはっきり覚えている。
そしてその後、捕まり、即席の裁判で銃殺された映像。
当時、日本のテレビでモザイク無しで流れた。
ニュースなのに、現実感がなくて、ただ強烈な衝撃だけが残った。
その歴史の現場に、今自分が立っている。
昨日は「うるさくて最悪な街だ」と思っていたのに、革命広場に立った瞬間、ブカレストという街の印象がひっくり返った。
歓楽街の爆音。
独裁が終わった広場の沈黙。
この落差こそが、ブカレストなのだと思う。
70日間で14か国を巡った長い旅の中で、
最後の方にこの街を持ってきたのは、結果的に正解だった。
寝るには最悪、神経は削られる。
でも、記憶には一生残る。
ブカレストは、
うるさくて、重くて、忘れられない街だった。
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