耐量子計算機暗号を実装したICカード「PQC CARD®」のご紹介と認証デモ
Автор: TOPPANグループ公式チャンネル / TOPPAN Group Official Channel
Загружено: 2022-11-29
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トッパンは国立研究開発法人情報通信研究機構(以下NICT(エヌアイシーティー))、ISARA社(以下ISARA)と連携して、世界で初めて耐量子計算機暗号を実装したICカード「PQC CARD®」を開発しました。この動画では、量子コンピュータの実現がもたらす既存暗号の危機について、次にその危機に対応するめに開発した耐量子計算機暗号を搭載したICカード「PQC CARD®」について説明します。最後に「PQC CARD®」を用いた認証のデモをお見せします。
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電子メールや、オンラインショッピング、キャッシュレス決済、各種電子申請など、情報社会におけるインターネットサービスは、公開鍵暗号に基づく電子署名や認証と鍵交換、及び共通鍵暗号によるデータの暗号化などによって安全に守られています。
しかし、研究開発が急速に進展している量子コンピュータによって、現在普及している暗号技術が破られる恐れがあります。そこで、量子コンピュータが実用化されても解読が困難とされる耐量子計算機暗号への移行準備が始まっています。
米国政府機関の国立標準技術研究所(以下 NIST)では耐量子計算機暗号の標準化を進めており、2022年7月にその候補となる技術の選定結果を公表しました。選定された暗号方式は事実上の世界標準になり、今後世界中で置き換えが進められていくと考えられています。米国ではすでに2022年5月、大統領令が発布され、量子コンピュータがサイバーセキュリティにもたらすリスクに対処するため、強固な新暗号技術の確立と普及への動きが始まっています。
新しい暗号方式への移行は、完全に置き換わるまでに10年程度の時間を要すると予想されることから、量子コンピュータの実用化のスピードに間に合わせるべく、早急な取り組みが必要になります。
このような課題に対し、凸版印刷はNICT(エヌアイシーティー)、ISARAと連携し、NISTが選定したPQCの一つである「CRYSTALS-Dilithium」を搭載したICカード「PQC CARD®」を世界に先駆けて開発し、NICT(エヌアイシーティー)が運用するテストベッド「保健医療用の長期セキュアデータ保管・交換システム」における医療従事者のICカード認証と電子カルテデータへのアクセス制御に適用し、その有効性の検証に成功しました。
本成果により、PQCをICカードシステムに実装する技術が確立されるとともに、PQCの普及が進み、量子コンピューティング時代へ向けた暗号インフラのスムーズな移行に繋がると期待されます。凸版印刷は今後もNICT(エヌアイシーティー)、ISARAと連携しながら、PQCの早期の普及を図り、世界の安全・安心な情報流通基盤の構築及び維持に貢献します。
※保健医療用の長期セキュアデータ保管・交換システム:H-LINCOS(Healthcare long-term integrity and confidentiality protection system)
秘密分散と量子暗号など秘匿通信、及び公開鍵認証基盤の技術により、電子カルテデータのセキュアかつ可用性の高いバックアップや、医療機関間での相互利用などを行う保健医療用の長期セキュアデータ保管・交換システムです。
参考:2019年12月12日NICTプレスリリースhttps://www.nict.go.jp/press/2019/12/...
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