「これをきっかけに相撲を好きになって」時津風部屋合宿で“十両復帰”時疾風が子どもたちと交流

宮城県栗原市出身の力士・時疾風が所属する大相撲・時津風部屋の合宿が5日から栗原市の施設で行われています。6日は、時疾風らが子どもたちに稽古を付けるなど交流し、次の場所に向け力を養いました。栗原市栗駒にあるくりこま伝創館。5日、大型バスから浴衣姿の力士ら20人が次々と降り立ちました。時津風部屋の合宿は、地元出身の時疾風の活躍がきっかけで関係者らが部屋に声をかけ、初めて行われることになりました。合宿をサポートする人たちとの顔合わせでは、みなさん、少し緊張気味のようでした。時疾風：
「栗原市瀬峰出身の時疾風です。4日間よろしくお願いします」そして、6日は稽古が一般公開されました。地元住民や大相撲ファンが土俵を囲む中力士たちは四股を踏み、勝ち抜きで相撲を取る「申し合い」の稽古に励みました。もちろん、一番人気は時疾風です。7月の名古屋場所で幕下全勝優勝を果たし、9月10日の秋場所から十両に復帰し土俵に上がります。稽古終わりには訪れた人と写真を撮るなどファンサービスに追われました。見学に来た人：
「再十両の時疾風を見に来た。力の差があって強い。十両と幕下では」
「120、130キロの力士たちの取り組みは迫力があり面白かった」
「宮城の相撲を盛り上げるような、元気ないい相撲を取ってほしい」時疾風：
「東日本大震災のあと、中学の道場が使えなかったとき、ここで何回か稽古したことがある。懐かしい顔も何人かいて、懐かしい気持ちになった。頑張ろうという気になる」このあと地元の小学生7人との交流会も行われ、時疾風や同じく栗原市出身で幕下の大畑らが、ぶつかり稽古で子どもたちに胸をかしました。小さな子どもが大きな力士の足を取るシーンもあり、大いに盛り上がりました。参加者：
「最高でした」
「すごく振動が来たり楽しかった」
「いつもユーチューブとかで見ている力士が、目の前にいてドキドキした。時疾風は、力士の中でちょっとだけ背は小さいが、筋肉があって厚みがすごかった」時疾風：
「みんな、良いあたりだった。これをきっかけに相撲を好きになってもらえれば。来場所も15日間自分の相撲を取ります。応援よろしくお願いします」この合宿で地域の人から元気をもらったと話す時疾風。地元からの応援を力に9月10日に初日を迎える秋場所を戦います。時津風部屋の栗原市での合宿は8日まででその後、登米市に場所を移して8月10日まで合宿を行います。

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