【Mass No.6 / Orbán György】The Ladies' Vocal Artists Antheia

Mass No.6 / Orbán György
Kyrie
Gloria
Sanctus-Benedictus
Agnus Dei

幅広い合唱団に長年愛されているミサ曲で、作曲者の深い信仰心に溢れながらも、随所に作曲者の様々な作曲技法が用いられている。ピアノの繊細な旋律や美しい曲展開が、本ミサ曲の魅力を引き立たせている。寄せては返す波のようなピアノに合わせて、ニ声の合唱が掛け合いを見せながら言葉を紡いでいく「Kyrie」からはじまり、「Gloria」では一転、変拍子と転調を繰り返しながら、軽やかなリズムと共に、喜びに満ち溢れる神への信仰が高らかに歌われる。J.S.バッハのモテットをモチーフにしたとされる「Sanctus-Benedictus」では、止め処なく流れるピアノの旋律にあわせ、四声の合唱がカノン形式で繰り返し重なり合い、神への純粋な想いが満ち溢れていく。最終曲「Agnus Dei」では、ピアノが先行してメロディを奏でながら、ユニゾン/オクターブのシンプルで美しい合唱の旋律が続き「Dona Nobis Pacem (私たちに平和を)」と平和への希求が歌われる。澄み切った音色で語られる彼の音楽には、純粋な信仰心と、深く暖かな愛を感じさせる。

Conductor : 松下 耕　Ko MATSUSHITA
Piano：前田 勝則 Katsunori MAEDA
Performed by The Ladies' Vocal Artists Antheia (at the concert in April 2022)

【Antheiaとは】
2016年10月創団。周りの環境の変化のために合唱を続けにくくなってしまう女性たちに歌い続けられる場を、という思いから、経験や年齢を超えて女性の多様なライフスタイルの中で「持続可能な」活動を掲げて結成。松下耕を音楽監督・常任指揮者として迎える。団名の「Antheia（アンティア）」は、花・開花を司る神話上の女神アンテイアに由来する。歌い続けられることを前提に音楽を追求する活動を通して、メンバーひとりひとりが花を咲かせるように人生をより豊かに潤すことのできる場所を目指している。
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