「“鉄パイプ”を30本」阿武隈川に“不法投棄の瞬間”釣りをしていた男性が撮影…廃棄物処理法違反の可能性で捜査　宮城・丸森町

不法投棄とみられる瞬間を捉えた映像に映っていたのは、鳥の鳴き声がこだまする中、川に何かを投げ入れている様子。

現場は宮城・丸森町を流れる一級河川・阿武隈川。
周囲を山に囲まれた羽出庭大橋で4月13日午後2時ごろ、釣りをしていた男性が異変に気付き、撮影を始めました。

複数の人物が橋の上から何かを投げ捨てるたびに周囲に大きな音が響き渡り、水しぶきが上がります。
中には、ひらひらとゆっくり落ちるものも確認できます。

一体、何を捨てているのでしょうか。

映像を撮影した男性は「鉄パイプのようなものだったり、板という感じですか。あと袋に、何か袋に入ったものを捨てていたんですけど…。鉄パイプみたいなもの2、30本ぐらいはあったんじゃないか。ビックリしましたね、本当、目を疑いました」と話します。

確かに映像では、橋の欄干部分に鉄パイプが当たったかのような金属音も聞こえます。

撮影者は「（止まっていた）車はダブルキャブのトラックで白いボディー。おそらくなんか業者なのか、そういった感じの車」と話しています。

男性によりますと、不法投棄をしていたのは2～3人。
途中車が近づくと、いったん投げ捨てるのをやめたものの、車が橋から離れると再び投げ入れたといいます。

3分ほど続いたという悪質な行為。
17日、現場を取材すると、川岸に家電のようなものが放置されているのは確認できましたが、川の水がかなり濁っていて、川の中の様子をうかがうことはできませんでした。

現場近くに住む人からは、「自然豊かなところが売りなので困ってます。（Q.不法投棄の映像見て）日中堂々とね、びっくりしました。日中あんなふうに捨てられるもんなのかなと思って…。田舎だからいいだろうっていう考えがちょっと許せないです」と憤りの声が聞かれました。

警察は、廃棄物処理法違反の可能性があるとみて捜査しています。

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