【リズと青い鳥】 みぞれ覚醒シーン
Автор: Pray For Kyoani
Загружено: 20 янв. 2019 г.
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北宇治高校吹奏楽部。
フルート担当、傘木希美。高校三年生。
オーボエ担当、鎧塚みぞれ。高校三年生。
二人は中学時代からの親友同士。
希美と過ごす日々を幸せに感じるみぞれだったが、同時にいつか訪れる別れの瞬間を恐れ続けていた。
コンクール自由曲「リズと青い鳥」は、孤独だったリズの元に少女の姿を纏った青い鳥がやって来るという童話を題材にして作られた吹奏楽曲で、希美とみぞれがソロを務める第三楽章は、リズが最愛の存在である青い鳥を大空に帰すシーンがモチーフとなっている。
それぞれ部内で最も高い演奏技術を持つ希美とみぞれだったが、二人のソロは何故か噛み合わない。
その原因は、みぞれが「愛しい人を自らの手で解放する」というリズの選択を理解できず、演奏に感情を乗せる事ができない為だった。
みぞれは童話の物語に自分たちを重ねる。自分がリズで、希美が青い鳥。
『私がリズなら、青い鳥をずっと閉じ込めておく』
中学時代、一人ぼっちだったみぞれに希美が声をかけた時から、みぞれにとって希美は世界の全て。
『私の手で希美を解放するなんて――絶対にできない』
みぞれは希美に恋をしていた。
ある時、木管楽器指導担当の新山は迷走するみぞれに問いかける―――"ではもしも自分が青い鳥だったら?"
みぞれは、はっとして答える―――"大切な人の望みなら自分はどんな辛い選択も受け入れる。それが、私の愛の在り方"
新山の導きにより、みぞれはついに答えを手に入れる。自分はリズではない。青い鳥だったのだ。
それまで無機質だったみぞれの演奏は豹変し、彼女のオーボエから突如生まれた爆発的な感情の奔流に他の部員たちは引きずり込まれ、合奏は破綻する。
天賦の才を開花させたみぞれの演奏は、希美の音楽に対する自尊心を粉々に打ち砕いた。
みぞれは知らない。自身の演奏が洗練を増すほどに希美の心には傷が増え、その度に彼女が静かな悲鳴を上げていた事を。
希美は知らない。みぞれがオーボエに乗せる感情はずっと、自分だけに向けられていた事を。
そうして、ここに二つの物語が生まれた。
みぞれは、かつて孤独だった自分に音楽を与えてくれた希美に感謝を告げ、音楽大学へ。
希美は、大いなる音楽の世界へと飛び立って行くみぞれの背を見上げながら、一般大学へ。
彼女達は歩み出す。互いが持つ、決して手に入らないものを望みながら。
遠く、窓ガラス越しに演奏が聴こえる。
オーボエとフルート、二つの音色の美しい交錯。
決意を秘めた二人の瞳に、悲しいほど似合っていた。

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