夫が差し出す道具が私を狂わせる...【朗読・小説】
Автор: 夜の朗読 そよ風
Загружено: 2025-11-15
Просмотров: 3636
チャンネル登録して頂ければ嬉しいです。励みになります。
こちら↓↓
/ @soyokaze39
【作品名】
夫が差し出す道具が私を狂わせる...【朗読・小説】
【ストーリー】
私はさき、48歳になった。鏡を見れば、目尻の小じわや、少したるんできた頬のラインが気になるけれど、でも不思議と今が一番幸せだと思える。こんな風に思えるようになるまで、本当に長い道のりだった。今、私の隣には50歳のまさしがいて、二人で穏やかな毎日を過ごしている。
でも、ここに至るまでには、たくさんの涙と、苦しみと、そして喜びがあった。この人生を振り返る時、私はいつも思う。あの時、諦めなくて良かった。あの時、前を向いて良かった。そして何より、まさしと出会えて良かった、と。私の人生を振り返ると、20歳の時のことが鮮明に蘇ってくる。
あの頃の私は若くて、恋に夢中で、何も考えていなかった。駅前のカフェでアルバイトをしていた私は、そこで同じくアルバイトをしていた彼と出会った。彼も20歳で、爽やかな笑顔が素敵で、一緒にいると楽しくて、気づけば付き合っていた。
休憩時間に二人でコーヒーを飲みながら話したり、バイト帰りに一緒に帰ったり。初めての恋人で、初めての本気の恋だった。親には内緒で付き合っていたけれど、毎日が輝いていた。彼と一緒にいる時間が、世界で一番幸せだった。
そして、体調が悪くなった。月のものが来なくなって、吐き気の症状が始まった。怖くなって、でも確かめなきゃと思って、薬局で検査薬を買った。トイレで震える手で検査をして、頭が真っ白になった。お腹に、命が宿っている。彼との子供が。
彼に伝えた時、彼も驚いていた。二人で公園のベンチに座って、しばらく何も言えなかった。でも、彼はしばらく考えて、私の手を握って、「一緒に育てよう」と言ってくれた。その言葉が嬉しくて、私は泣いた。この人となら、やっていける。そう思った。
二人で親に報告した。両親は驚いて、最初は反対した。でも、私たちが真剣に話をすると、両家で話し合いの場を設けてくれた。そして、結婚することになった。両親は複雑な顔をしていたけれど、「二人が決めたことなら、応援する」と言ってくれた。
簡単な結婚式を挙げて、小さなアパートを借りて、私たちの新生活が始まった。親からの援助と、彼のアルバイト代と、私の少しの貯金で、なんとか生活していた。ゆうきが生まれた時の感動は、今でも忘れられない。小さな手、小さな足、私たちの子供。
初めて抱いた時の温もり、小さな泣き声、すべてが愛おしかった。この子を守らなきゃ。この子のために頑張らなきゃ。そう思った。彼も最初は嬉しそうに、ゆうきを抱っこして、「俺、父親になったんだな」と何度も言っていた。目に涙を浮かべながら、ゆうきを見つめていた。
でも、現実はそう甘くなかった。育児は想像以上に大変だった。泣き止まないゆうき。睡眠不足で頭がぼーっとして、でも赤ちゃんは待ってくれない。体も心も疲れ果てて、でも休むことができない。彼も最初は手伝ってくれたけれど、次第に友達との時間を優先するようになった。
「ちょっと遊びに行ってくるから」そう言って夜に出かけて、朝方帰ってくる。ゆうきが夜泣きをしても、彼は爆睡。起こそうとしても「明日仕事だから」と言って起きない。仕事と言っても、アルバイトなのに。全部私一人。ミルクを作って、抱っこして、寝かしつけて。でも、すぐに泣き出す。
また抱っこして、また寝かしつけて。その繰り返し。「ちょっとは手伝ってよ。私だって疲れてるの」何度そう言っただろう。でも彼は「俺だって働いてるんだよ。疲れてるんだ。お前は家にいるんだから、育児くらいやれよ」と言い返すだけ。働いているのは私も同じなのに。
私もパートに出ていたのに。産後すぐに復帰して、体がまだ回復していないのに、働いていたのに。でも彼には、それが見えていなかった。育児は私の仕事で、彼の仕事は外で働くこと。そういう線引きが、いつの間にかできてしまっていた。ゆうきが六ヶ月になった頃、私は完全に限界だった。
朝起きられない、食欲がない、何をしても楽しくない。ゆうきの泣き声を聞くだけで、涙が出てくる。こんな母親じゃダメだと分かっているのに、どうすることもできなかった。鏡を見ると、やつれた顔、くまのできた目、ぼさぼさの髪。これが私?こんな姿になってしまった。
#朗読
#朗読劇
#睡眠
#asmr
Доступные форматы для скачивания:
Скачать видео mp4
-
Информация по загрузке: