水泳呼吸法・站樁(チャンチュアン・たんとう) (4.23)　2025東瀛太極拳社

「站樁」の一環としてのバタフライ(2種)と平泳ぎ(1種)の呼吸法です。前者は「気」を取り入れ、後者は「気」を出すイメージで、呼吸は胸筋が開くときに吸い、胸筋が閉じるときに吐くようにします。脚腿の屈伸を適度に加え、5～6分行えば、身体が温まります。注意することはしっかりと吐き切ることです。また、バタフライのドルフィンキックのように腰を中心に腰椎―脊椎―頸椎と続くうねりを入れられればなおよいでしょう。なお、鄭曼青は太極拳を「陸地游泳」(陸地の水泳)と称しています。また、水との関係で言えば、王壮弘は彼が学んだ太極拳を「水性太極拳」に発展させています。練拳者は小学校から高校まで水泳をやってきましたが、「水圧」の関係でしょうか、水泳は一度習得したら忘れにくいのと同時に、水とうまく折り合いをつける必要があることを体得してきました。特に、海や川で泳ぐときなどは波や流れに「随」うことが必要なことを学んできました。そんなところが水泳の「気圧」の中で練る太極拳に通じる点でしょうか。