真空地帯 1952年製作 山本薩夫監督 出演者 木村功 金子信雄 西村晃 1952年製作 山本薩夫監督 出演者 木村功 金子信雄 西村晃
Автор: 古典邦画集PD
Загружено: 2025-10-16
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真空地帯 1952年製作
山本薩夫監督 出演者 木村功 金子信雄 西村晃
あらすじ
陸軍刑務所での2年間の服役を終え仮釈放となった木谷一等兵(上等兵から降等)は、敗色濃厚になりつつあった1944年の冬に古巣の大阪歩兵聯隊歩兵砲中隊に復帰する。木谷は聯隊経理室勤務の事務要員であったが、経理委員間の主導権争いに巻き込まれ、上官の財布を窃盗した疑いで軍法会議にかけられた。馴染みの娼妓から押収された木谷の手紙の一節は反軍的と看做され取調の法務官に咎められるのだった。刑務所での苦しい生活から解放されて戻ってきた中隊では、木谷を知る者は古い下士官しかおらず、内務班の兵隊は年次が下の現役古参兵と初年兵の学徒兵、それに応召してきた中年の補充兵ばかりであった。古参兵は野戦行の噂におびえ、学徒兵は慣れない兵隊生活に戸惑い、班内は荒れていた。
古参兵どもは木谷がどこから帰ってきたのか詮索しようとするが、本人が明かさないので、陸軍病院下番(退院)で少し頭がおかしいのだと思っている風であった。そのうち、どこからともなく陸軍刑務所に入っていたと分かり、しかも自分たちより軍隊生活の長い最古参の4年兵であったので、班内は奇妙な空気に包まれる。ある夜、班内でおおっぴらに監獄帰りと揶揄した初年兵掛上等兵を散々に打ちのめした木谷は、4年兵の権威をもって班内の全員を整列させ、「監獄帰りがそんなにおかしいのかよ」と喚きながら一人一人に次々とビンタを見舞うのだった。孤立状態のなか、木谷はもとの経理室の要員を訪ねるのだが、敬遠されてしまう。中隊事務室で人事掛の事務補助をしている曽田一等兵は、激しいリンチや制裁がまかり通る軍隊のことを一般社会から隔絶された「真空地帯」だと表現していた。
木谷を厄介者と見ていた中隊人事掛の立沢准尉は野戦要員の補充兵の父親から賄賂をもらって、木谷をその代わりとして野戦要員にしてしまう。その密談を立聞きしていた曽田一等兵から真相を聴いた木谷は荒れ狂い、中隊事務室で立沢准尉を詰問し、自分を刑務所に送った経理委員の中尉の居室を襲って殴り倒し、夜間脱柵をはかるのだった。連れ戻された木谷は中隊から追い出されるようにすし詰めの輸送船で戦地に向かった。
Filmarks・allcinema等に投稿された感想・評価
当時の時代背景が描かれすぎててよかった。
監獄帰りがブチ切れて大暴れするシーン好きだなあ
・・・
暴力の連鎖。上の者が、下の者に、体罰を与え、その下の者が、それまた、下の者に、体罰を与える。この作品は、戦時中の、日本の軍隊内の様子を、描いた作品となっており、昔の日本は、いかに体罰だらけだったか、描かれている。普通なら、説教で済む所に、容赦ない体罰が下る。下の者が、体罰に耐えているが、上の者は、理解ある上の者を除いて、容赦ない体罰。戦時中の日本は、この体罰だらけの軍で、『大和魂』とまで、言われていた。やはり、戦時中の日本は、狂っている。下の者は、狂った日本の、犠牲者としか、言いようがない。上の者のため、下の者が、犠牲になることが、『大和魂』と言われている。『大和魂』は、日本独特の文化だが、『大和魂』という根性は、上の者達、つまり、『権力者』のために、見せる物じゃない。『大和魂』は、仲間のために、見せるべき物だし、『権力者』達に、逆らうために、使った方が、よほど良い。上の者の駒になる必要はない。『権力者』達は、『大和魂』を持つ、下の者達を、こき使ってるだけだから・・・・。現代の日本に、徴兵制復活のため、動いてる『権力者』もいるらしいが、なぜ、徴兵制を、復活させる必要がある?徴兵制は、必要ない。第二次世界大戦期の、狂った日本を、知ってるならば、尚更だ。徴兵制の復活は、狂った日本になる、キッカケに、なってしまうかもしれないのだ。徴兵制反対!戦争反対!『大和魂』は、スポーツで、発揮すればいい。自衛隊もある。軍は!必要ない!!
・・・
敗戦が濃厚となった大戦末期の陸軍内務班を舞台にした“人間圧搾機”ドキュメント。理不尽のオンパレードな軍隊生活の中で、刑務所帰りのレッテルを貼られた木村功演じる一等兵が、いじめと暴力の渦に巻き込まれていく。上から下まで満遍なく「空気」に飲まれ、個性も感情もどこかへ蒸発したのか営倉の隅にでも置き忘れてきたのか。まさにタイトル通り、心の酸素がどんどん薄くなっていく世界が広がる。
理不尽に耐え切れず爆発した木村功が、今度は下の者にビンタを食らわす側に回る。という暴力の再生産が完了するクライマックスが何とも。木村の目の奥に漂う「やってらんねぇ」と、「でも俺もやっちゃうんだよな」の同居が、軍隊の空気感染的な腐敗を見事に物語る。
関係ないが、のちの黄門様お二方が競演しているのもみどころ。
・・・
独立プロ、モノクロ、軍隊もの
出演者
木村功、加藤嘉、三島雅夫、利根はる恵、金子信雄
神田隆、下元勉、岡田英次、高原駿雄、花沢徳衛
佐野浅夫、竹内文夫、三島耕、西村晃、下條正巳、清村耕二
【内容】
兵舎内での兵隊さんの暮らしあるある?
シゴキとか不正とかそういう理不尽や醜い部分を描いてる映画
・ストーリー
1944年冬、木村功が兵舎(大阪)に帰ってきた
2年前に上官の財布を盗んでしまい監獄に収監されていたとか(あとから上層部の権力争いの巻き添えと判明する)
木村功は2年間収監されていたのもあり同期は既に誰もおらず、一部を除きほぼ知らない人ばかり
兵舎内は相変わらず理不尽が罷り通っていたが木村功は兵舎では古参の4年兵になっていたので手を出されることはなかった
木村功のほうも特に何をするでもなくぼーっと過ごす日々
だが、そんな木村功にも軍隊は例外なく理不尽を与えてくる、、、
・ネタバレ
陰口を叩く佐野浅夫たちにブチギレた木村功は全員を並ばせ関係ない人たちをも殴る
やがて野戦行き?とかいうやつに木村功は選ばれてしまう(金子信雄や三島雅夫が謀った)
兵舎からの脱走を企てた木村功だったが普通に捕まり、最後は戦地に向かう船の中でうなだれる姿でエンド
【感想】
うーん、まあまあ?
つまらなくはないけどどこかで見たことあるような感じ
まあ、これは見た順番の問題であって
1952年の映画ってことは、こういう系の映画では最初のほうだと思われる
そして、予想はしてたけど何喋ってるのか聞き取れないシーンが多い
みんな軍人の発声なんだもん、何喋ってるのかわからないプロレスラーを思い起こさせる
あんな怒鳴った喋り方されたらわからないよー、野球部の挨拶じゃあるまいし
・出演者
木村功は別にいい人の役でもないのがリアル
金子信雄や西村晃は相変わらず嫌らしい役がハマってる
一番印象に残ったのは下元勉かなぁ
かなりメインで印象的な役してた
あとは
佐野浅夫、高原駿雄、三島耕あたりも印象に残る
仕事サボって馬糞食わされたりなにかとシゴかれる三島耕良かったなー
・・・
軍隊でのいじめが昭和そのもの、理不尽と言うより狂ってる。
逆らえないものに対してのみ強い日本軍。
セミなんか高校の時にやらされたわ。
・・・
野間宏の原作を山形雄策が脚色、山本薩夫が監督した。原作に忠実な映画化をされている。「真空地帯」とは、暴力、私刑で支配する軍隊(社会)のこと。軍隊の理不尽な暴力を描いた作品は多いが、本作は主人公の心理の変化や怒りの表現が観る者を圧倒する。新星映画製作、北星映画配給。128分。
・・・
2年間の服役を終えて、部隊に戻ってきた木谷一等兵が、常に暴力で教育する理不尽な組織に抗うも、あえなく鎮圧され、どうしようもないやるせなさを感じる物語。
常にビンタ!ビンタ!ビンタ!のビンタ祭り。体罰が全然当たり前の時代。今では考えられないからこそ見ていて嫌になる🤢
とにかく可哀想としか思わない。たぶん当時の軍隊内部を忠実に表したかったのかなという感想。
・・・
第二次大戦時における日本軍内務班内の腐敗と、
理不尽さを告発した力作。
監督の山本薩夫は自ら中国内務班に出征し、理不尽な暴力を受けていたということなので、この作品のリンチのシーンは凄みがある。
濡れ衣を着せられた形で刑務所に服役し、
一等兵に降格となり服役してきた木谷は、大阪の内務班に配属となる。
ここでは、上官の命令は絶対で、
少しでもミス(ほとんどあらさがしだが)があると、
容赦なく鉄拳制裁が振るわれていた。
この小隊には、
古参兵や初年学徒兵、中途採用の中年の補充兵ばかり。
訓練はそつなくこなしているが、
皆、野戦送りを恐れており風紀も乱れていた。
この連中からしたら、木谷一等兵は謎の人物で、
どこからやってきたのか噂になっていたのだが、
いつしか刑務所帰りだということが皆に知れてしまう。
ある初年兵掛上等兵が、木谷一等兵のことを「刑務所帰り」と揶揄したことから、木谷は房にいた全員にビンタを見舞う。
そうこうしているうちにも、
野戦行の人選は着々と進んで行ったのだが・・・
とにかく上等兵が下等兵を苛めるシーンがすごくてね。
キューブリックの「フルメタル・ジャケット 」のハートマン軍曹はめったに手を出さなかったが、こちらはすぐビンタ、それも痛そうなんだ。
内務省内の派閥争いが絡んできて、
野戦行のメンバーも邪魔者から選んでいくことになるのだが、
なにかやりきれない気持ちになる。
嵐の夜、
木谷一等兵は脱走を試みるのだが、
とても虚しい。
下士官の犠牲になる一等兵を通して、
軍隊の問題、制度の問題を浮き彫りにしたという点で、
記憶にとどめたい一編といいたいです。
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