【東方MMD】藤原妹紅でとても素敵な六月でした。
Автор: 結城慄
Загружено: 20 апр. 2025 г.
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作:慄
モデル
藤原妹紅
https://seiga.nicovideo.jp/seiga/im53...
ステージ
竹林ステージ
https://seiga.nicovideo.jp/seiga/im65...
モーション
ひな様/とても素敵な六月でした。
• 【MMD】とても素敵な六月でした【Original Motion DL】
曲
柘榴様/とても素敵な六月でした。
• とても素敵な六月でした / Eight cover. by 柘榴-zakuro-
創作:慄
冒険家と人形師ピュグマリオンの冒険譚
6話.無関心な相手
少年少女から結成された海賊団を一掃、裏切り行為を働いた船長を軽く治療後に全身を紐で縛って樽の中に監禁。子供たちはアキレウスが粉々にした戦艦の残骸から簡易的な船を製作、そこに子供たちを縄に縛った状態で目的地まで移動することになった。
子供たちに心配されていたアランと言われていた少年はアキレウスとケイローンの圧力に負けて、住処の島まで案内することになってしまった。
「霧が出てきましたね。島の外の海域がどういったものか知りませんでしたが…これは確かに魔の海域と言われても仕方ありませんね。」
「それにしてもおかしいな…?地図見る限りこの先に行っても何もないはずなんだが?アラン…お前ここにきて虚言を吐くつもりじゃないだろうな?」
「虚言…ですか?」
アランは背後から無数の刃で刺されたような殺意を感じた。動いたら殺される。汗の一滴でも垂らしたら殺される。息が出来ない。彼の足は2人から見ても分かるほど震え失禁もしてズボンが変色していた。
2人は彼の心情をその姿を見せて察していた。2人は顔を見合わせ、アキレウスが指を指し、軽ローンは両手を横にして苦笑いを浮かべて首を横に振った。
「アランさん怯えないでください。非常に不愉快です。あなた方の島について秘密があるのならば言葉になさい。何のための口だと思っているのですか?」
口調は厳しい。だが、これはアキレウスなりの冷え切った場の空気を温めるための言葉、相手の命を奪うつもりはない。と遠回しに伝えているつもりであった。横で見ているケイローンは頭を抱えて溜息を吐くしかなかった。その行動に敵意を感じたアキレウスの怒りの対象はケイローンへと移った。
「何をため息ついているのですか?馬鹿にしてんのか?」
「あぁ?お前今のは馬鹿としかいえないだろうが!現時点で俺たちに対してだいぶ怯えてるってのに更に圧力をかけてどうすんだよ!お前はイアとリオンちゃんのところに戻ってろ…あとは俺が聞くからさ」
目の前の女の発言にイラつきながらもアランに再び視線を向ける。再度怯え切った姿を確認して、舌打ちをして船内の2人のもとへと歩みを進める。
ケイローンはアキレウスの姿が見えなくなったのを確認してアランの横につく。
「怯えさせてすまなかったな。命を取る真似はふざけたことをしない限りはない。話せ、なぜおまえたちの住処は地図に載っていないんだ?」
「そ…それは…その島が…もともと黒龍の…古代遺跡の一つがあった島で…今はアルゴス父さんが...そこで僕たちと一緒に暮らしてるんです…」
「アルゴス?」
ケイローンはその名に聞き覚えがあった。顎に手を当ててしばらく考える仕草をとる。
船に叩きつける波の音、他の少年少女たちが呼ぶ声がその間、その空間を支配していた。唐突にアランを抱き上げ真っすぐと怯え切った目を見つめる。
「アラン、そのアルゴスという男のフルネームはアルゴス・クストスじゃないか?」
「そ、そうです…な、なんで知ってるんですか?父さんの名前を…?」
ケイローンはアランを静かにおろして前も見えない濃霧の先に目をやり笑みを浮べた。
「この辺りにいるって噂は本当だったんだな…師匠として久々に弟子の顔を拝もうじゃないか」
彼女のどこからともなく湧いてくる殺意にも近い魔力の圧力にアランはドン引きしながらも怒られない程度の距離をとった。
____1時間後
ケイローンはイアーソーン達と同じ部屋で仮眠をとっていた。
そこへと近づく足音、扉の前で音は止まった。
「あ、あの…島につきました。」
アランが扉越しに呼びかける。
眠っているイアーソーンとピュグマリオンそれぞれを2人が背負いアランを先頭に船外へと出る。
「ここか...」
「ついたのだ?」
ケイローンの背中で起きた彼女が目にしたのは、赤黒い広大な森だった。
濃霧に包まれたその島には太陽光が届いていない。それでも不自然なほどにその島は太陽光が差している時と変わらない明るさをしている。
「明るいのだ…太陽見えないのに」
「これはアルゴスの力だろうな」
「お前の知り合いか?」
島の中央を見ているケイローンの落ち着きぶりに2人は同時に質問を投げかけた。
「アルゴスは俺の弟子だ。アイツは不真面目だが曲がったことはしない。多分な…そしてアイツの魔力であれば、多少の光源があれば数キロに渡ってその光を拡大拡散することができるんだ。それにアイツには用事がある。俺たちの旅に大事な用事がな」
「どんな用事なのだ?」
「あぁそれはな____ん?」
小さな揺れが前触れもなく起こった。
それは次第に大きくなっていく。ケイローンとアキレウスはすぐさま戦闘態勢に入った。その揺れは前方からこちらへと近づいてきている。戦闘態勢に入ったと同時に2人は周りの子供たちの表情の変化を見逃していない。確かに安堵の表情を浮かべている。
それは4人の目の前に地面を突き破って姿を現した。赤い瞳に真っ黒な見えている部分でも頭を含めて10メートルほどの巨大な蛇。
「貴様等ー‼よくも我が子供たちを万死に値する!」
その声は我が子を心配する母親の声そのものだった。怒りの中にある不安、その巨大な怒りを露わにした巨大生物を前に2人は表情を変えることなくいつも通りに会話を続ける。
「ケイ、あれがお前が言ってたアルゴスって人?蛇にしか見えないんだけど」
「あいつじゃねえよ。アルゴスの部下か…子供って言ってたから母親か…?」
「なら問題ないな」
「なに…が...?」
アキレウスはピュグマリオンを無言でケイローンに任せ、巨大な蛇の頭部付近まで跳躍した。その蛇が認識できないスピード、蛇がそれを認識できたのは顔面に今まで感じたことのない痛みが一瞬走り、意識が吹き飛ぶ寸前のこと。
怒りも憎悪も子供達に対する思いも意味をなさない無慈悲な一撃。体は大きく仰け反り、はるか後方まで吹き飛ばされた。地面に隠れていた部分も引きずり出され、その部分が巨大なアルゴスが住む場所への道しるべとなった。
着地してすぐに無言でケイローンのもとへと歩みより眠っているピュグマリオンを瞬時に抱き寄せた。
「さぁこれで道は分かりました。行きますよケイ、あとお前らもこい」
ケイローンはアキレウスの性格をよく知っている。目のまえに現れた蛇の正体は分からずとも子供達にとって心のよりどころの様な存在だとも理解している。それゆえにその存在を一撃で吹き飛ばしたアキレウスに対して子供たちが何を思うか?
彼女は目の端に移っている子供の絶望に染まったような表情を見逃していない。同時にこちらに対する恐怖心も強く心に植え付けてしまった事も理解している。
自分が無関心な相手には冷徹に心から愛している相手や友人に対しては、敬語やフランクに接する。場の空気を良い方向にもっていこうとしていたケイローンは、さらに重くなってしまった空気に溜息を吐くしかなかった。

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