【4K】名古屋芸術大学アートスクエア(文化勤労会館)　からくり時計 「天空の春」

※冒頭、わずかに音声が途切れています。

名古屋市の北部に位置する北名古屋市。
761席を有する大ホールや会議室など、さまざまな施設を備えた文化複合施設にこのからくり時計は設置されています。
正面エントランスを入ってすぐ、吹き抜け空間に設置されているのが、この壮麗なからくり時計です。

ひときわ目を惹くその存在は、人形作家の第一人者であった 故・夢童由里子（むどう ゆりこ）氏 による作品。
のちに全国の「梅の花」各店舗や、2005年・愛・地球博における「日本の塔・月」に受け継がれていく、夢童氏の“からくり時計” というスタイルの原点ともいえる草分け的な作品です。

夢童由里子 氏とは――
1944年3月14日、京都府生まれ。人形作家・造形作家・アートプロデューサー・コラムニストとして幅広く活躍。
西陣織を用いた衣装と、和洋の美を融合させた独自の作風で知られる。
人形のみならず、石像・ブロンズ像・金属やコンクリートによる屋外彫刻など、多彩な造形作品を手がけ、企業顧問、アドバイザー、客員教授としての活動や講演も多数。
代表作には本作「天空の春」をはじめ、愛・地球博のからくりモニュメント「日本の塔・月」や、
「梅の花」各店舗に設置されたからくりモニュメントなど。
2015年3月21日、心不全により逝去。享年71。

中央の天女がワイヤーで吊られ、前方へとせり出して舞う。
そのダイナミックな演出は、まさに空間全体を使った壮観な作品です。
設置当初は、天女がさらに広場の中央付近まで移動する演出もあり、現在は一部縮小されているものの、その迫力と芸術性はいまなお健在です。

なお、時計表示とからくりの作動時刻には若干のずれがありますので、訪問の際はご注意ください。
徒歩でのアクセスはやや難しいため、車などでの訪問をおすすめします。
ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
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場所:愛知県北名古屋市法成寺蔵化60番地(名古屋芸術大学アートスクエア内)

アクセス:名鉄 徳重・名古屋芸大駅から徒歩約30分(車で約10分弱)

作動時刻:12:00(訪問時は約10分程遅れていました。)

制作メーカー:夢童アート・杉井デザイン

作曲:藤掛廣幸 氏

設置年:1992年

撮影日:2025年8月


からくり時計@wiki・Wikipediaより一部情報引用
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