【スカイアクティブZは名機2.2Dを超えるのか】マツダが目指す究極の内燃機関 Zとはなにか

動画の要点を5つの箇条書きでまとめました。

究極のエンジン「スカイアクティブZ」
マツダが開発中の「スカイアクティブZ」は、名機と評される2.2Lディーゼルエンジンを超える可能性を秘めた究極の内燃機関と位置づけられています。ガソリンとディーゼルの技術を融合させたもので、前身である「スカイアクティブX」が抱えていたパワー感や燃費、コストといった課題の解決を目指します。

進化した中核技術「SPCCI」
中核となるのは、ガソリンエンジンでディーゼルのような圧縮着火を実現する「SPCCI（火花点火制御圧縮着火）」技術です。Zエンジンでは、理論空燃比（ラムダ1）の混合気に大量のEGR（排気再循環）を混ぜ込むことで、実質的なスーパーリーンバーン（超希薄燃焼）をより広い回転域で実現することを狙っていると推測されます。

強化されたハイブリッドシステム
従来のマイルドハイブリッドから、エンジンとトランスミッションの間にモーターを配置する、より強力なハイブリッドへ進化します。これにより、エンジンが苦手な低速域のトルクをモーターが力強くアシストし、スカイアクティブXに搭載されていたスーパーチャージャーを廃止される予定です。

大排気量化と「遮熱技術」
エンジンが最も効率的に作動するSPCCI領域を常用するため、排気量を2.5Lへと拡大します。さらに、燃焼エネルギーを運動エネルギーに最大限変換するため、ピストンやシリンダーなどに特殊なコーティングを施す「遮熱（断熱）技術」が、究極の効率を追求する最後の重要なピースとして導入されます。

2.2D超えへの期待
北米マツダの役員は、スカイアクティブZが2.5Lターボエンジンと同等以上の性能を発揮すると公言しています。このターボエンジンは日本の2.2Lディーゼルとスペックが近いため、Zがディーゼルを超える性能を本当に実現するのではないかと期待が高まっています。

0:00 オープニング
0:52 スカイアクティブの最終形であるZ
1:41 最大のブレークスルー SPCCI
2:16 なぜガソリンエンジンで圧縮着火を目指すのか
4:32 マツダだけが圧縮着火に到達できた理由
6:33 SPCCIはどのように爆発するのか
7:33 スカイアクティブX　3つの燃焼モード
10:46 スカイアクティブZを実現する4つの新機軸
12:21 ラムダワン燃焼を使ったスーパーリーンバーンとは
14:00 P2パラレルハイブリッド採用
16:34 排気量を2Lから2.5Lへ拡大
17:58 最後のピース 遮熱技術
19:07 果たしてZはDを超えられるのか
21:28 エンディング

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佐藤耕一 （ライターサトー）
自動車メディア編集部・IT企業を経て、2018年に脱サラし自動車ライターとして独立しました。EVやCASE領域の取材に力を入れています。
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