自律神経失調症を疑う症状の特徴3つ【背景にうつ病や適応障害等、精神科医が8分で説明】
Автор: こころ診療所チャンネル【精神科医が心療内科・精神科を解説】
Загружено: 26 дек. 2023 г.
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0:05 (1)はじめに
0:33 (2)自律神経失調症と体の病気
2:57 (3)自律神経失調症を疑う症状の特徴3つ
3:06 ①体の検査で異常がない
4:21 ②場所が様々に動く
5:55 ③ストレスで悪化する
7:15 (4)まとめ
体の様々な場所に症状が出る「自律神経失調症」うつ病や適応障害などが主な背景ですが、時に実際の体の病気と見極めにくい場合があります。
「自律神経失調症を疑う症状の特徴3つ」につき、精神科医が要点を約8分の動画にまとめています。
出演:春日雄一郎(精神科医、医療法人社団Heart Station理事長)
こころ診療所吉祥寺駅前 https://kokoro-kichijoji.com
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(1)はじめに
精神疾患セルフチェック。今回は「自律神経失調症を疑う症状の特徴3つ」をやっていきたいと思います。よろしくお願いします。
体のさまざまな場所に不調が出る「自律神経失調症」。うつ病などのこころの不調やストレスがしばしば背景です。
実際の「体の病気」と見極めるポイントは何でしょうか。
今回は「自律神経失調症を疑う症状の特徴3つ」です。
(2)自律神経失調症と体の病気
「症状だけでは、見分けが難しいことが」あります。
<自律神経失調症とは>
自律神経失調症は、体を整える「自律神経」がバランスを失う不調になります。
体のさまざまなところに症状が出ますが、検査では異常がありません。
そして多くはうつ病や適応障害などが背景です。
<自律神経失調症の症状>
これは人により体のさまざまな場所に出ることがあります。
人によっては「めまい」や「頭痛」が出ることがあります。
そして「動悸」や「吐き気」が目立つ方もいます。
中には「息苦しさ」や「しびれ」などが出る方もいます。
<うつ病や適応障害の「自律神経症状」>
うつ病や適応障害ではうつ症状のほかしばしば体の症状も出ます。
これは「自律神経症状」とも言われ、さまざまな場所に症状が出ることがあります。
実際はこのうつ病・適応障害の「自律神経症状」はほぼ「自律神経失調症」と同じ症状になります。
<自律神経失調症の治療>
まず自律神経失調症自体への治療はありません。
なので、交感神経の「緊張を和らげる」ような日々のアプローチをとる方法が現実的です。
もしくはもとのうつ病や適応障害など「精神疾患へのアプローチをとる」事も方法です。
<体の病気の場合もある>
ここでご質問「先ほど吐き気がありました。吐き気がしたら自律神経失調症ですか?」ですが、実際は「体の病気のことも少なくない」です。
<吐き気が出る体の病気の例>
実際様々な体の病気で吐き気は出ます。
まずは「胃腸炎」や「逆流性食道炎」でも吐き気が出ます。
もう少し全体的な体の病気では、「糖尿病」が悪化したときにも吐き気が出ることもあります。
<まずは体の病気の除外が先>
体の病気は、もしあればこれを治療するか治療しないかで予後が大きく変わるため、まずは体の除外が必要です。
そしてストレスだと思っても、実際は体の病気が隠れていることがあるため、やはり除外は大事です。
そして、ストレスが背景であっても、実際体の病気が出てくることもあり、これは「心身症」と言われます。
一方で、全ての体の病気の除外は困難です。
その中で「どんな時に自律神経失調症の可能性を考えますか?」というところがポイントになります。
(3)自律神経失調症を疑う症状の特徴3つ
「体より心を背景に考える要素」です。
①体の検査で異常がない
「体なら検査で異常が出やすい」です。
<体の検査で異常がない>
基本的には体の病気では、検査などによって何らかの異常が出て、それでその疾患を疑っていきます。
一方「自律神経失調症」ではこういった検査等での異常は出ません。
なので、いくら調べても異常はないことを繰り返すなら、これは自律神経失調症を考えるヒントの一つになります。
<特に可能性が上がる時>
まずはいわゆる「精密検査」で厳密に調べても異常がない時。
あとは「繰り返し検査をしても異常がない時」一回でなく2回3回調べても異常がない時。
そして「症状や経過が内科疾患で説明困難」典型的なものと比べかなりずれが大きい時です。
<問題:どこまで体を調べるか>
いわゆる一般の血液検査などですぐわかるものは、しっかり除外することが大事です。
一方で、まれな検査・非常に高額な検査が必要なものも含めて「全部調べる」のは現実的ではありません。
どこまで調べるかは、中間に関しては経過の他の要素もあわせて、総合的にどこまで調べるかを考えていきます。
②場所がさまざまに動く
「体の病気では考えにくい動きの時」です。
<場所がさまざまに動く>
体の病気では、一般には症状が出る場所は限られます。
一方で「自律神経失調症」では場所や症状の強さなど、さまざまに動きやすいです。
なのであまりに動きが大きい時は、自律神経失調症を考えるヒントの一つです。
<体の病気でも症状が動く時>
一方、体の病気でも症状が動くときはなくはありません。
まずは「体全体に影響する疾患」例えば糖尿病であれば、いろんな場所に症状が出ることがあります。
また「複数の疾患を合併している時」、特に高齢の方だと幾つか病気があって症状が複数出る事もあります。
そして「急性期で症状が変動する時」、その場合一つの病気でも症状が変動することがあります。
<特に自律神経失調症の可能性が上がる時>
まずは「あまりに症状が幅広い時」、いくら体の病気が複数あっても説明できないほど幅広い時は可能性が上がります。
そして「体の病気にしては矛盾が大きい時」体の病気に「非典型的」という説明も困難な場合は、可能性が上がります。
もう一つは「薬が効かない時」想定される体の病気の薬があまり効かないことが続く時も可能性が上がります。
③ストレスで悪化する
「自律神経症状はストレスと連動」します。
<ストレスで悪化する>
体の病気ではストレスとの連動は一般的には限定的です。
一方自律神経失調症では症状が非常にストレスと連動しやすいです。
なので「ストレスで強く悪化する場合」は、自律神経失調症を考えるヒントの一つです。
<特に可能性が上がる時>
まずは「ストレスから離れると改善する」場合は、可能性が上がる大きな特徴です。
そして、他の「うつ症状」落ち込み・集中できないなどの症状の合併時は、うつ背景の自律神経失調症を示唆します。
そして、他の「行動の変化」を合併する時。イライラや表情の暗さ等の変化でも同様にうつ背景の自律神経失調症の可能性が上がりす。
<注意:心身症>
心身症は、ストレスで「逆流性食道炎」が悪化するなど、実際の「体の病気」がストレスで発生・悪化するものです。
この場合は、基本的には体の治療を優先することが多いですが、両面の方法を取ることもあります。
個々では実際の体の病気の有無が違いのため、そこで自律神経失調症と見極めます。
(4)まとめ
今回は、精神疾患セルフチェック「自律神経失調症を疑う症状の特徴3つ」を見てきました。
自律神経失調症は、心の不調が「体の症状で出る」ものですが、時に「体の病気」と見分けにくいです。
「自律神経失調症」を特に疑う症状の特徴は次の3つです。
①体の検査で異常がない
②場所がさまざまに動く
③ストレスで悪化する
あくまでまずは「体の病気の除外」が優先ですが、それが否定的な場合は自律神経失調症の可能性も考えていきます。
こころ診療所グループ(医療法人社団Heart Station)
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【解説者】
医療法人社団Heart Station 理事長 府中こころ診療所院長 春日雄一郎
精神科医(精神保健指定医、日本精神神経学会精神科専門医)
2005年東京大学医学部卒業、NCNP病院、永寿会恩方病院等を経て、2014年に府中こころ診療所を開設、その後医療法人化し理事長に就任、2021年8月に分院「こころ診療所吉祥寺駅前」を開業。メンタルクリニックの現場で、心療内科・精神科の臨床に取り組み続けている。

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