【AI×教育最前線】教育分野の最新AI活用事例５選 / 「教育のAI活用は学力低下に繋がるのか？」問題

最新のAI×教育の事例についてお話しさせていただきました。

【AIと教育に関する研究事例まとめ】

■研究１：数学教育におけるAIチュータリング
実施機関：スタンフォード大学
AIツール：「Tutor CoPilot」

概要：ランダム化比較試験で、対面個別指導の先生にAIがリアルタイムでヒントや質問を提案。AI支援を受けたチューターは課題達成率が4ポイント向上、指導スキルが低いチューターは習熟度が9ポイント向上。

URL：https://www.k12dive.com/news/ai-tutor...

■研究２：言語・読解分野におけるAI指導（ナイジェリア）
実施機関：世界銀行
AIツール：マイクロソフトの生成AI（Copilot）

概要：6週間の課外プログラムで英語の筆記テスト成績が飛躍的に向上。AIリテラシーやデジタル技能も改善。効果量は約0.3標準偏差で、これは通常の2年分の学習進度に匹敵。

URL：https://blogs.worldbank.org/en/educat...

詳細URL：https://www.ictworks.org/genai-advanc...

■研究３：LLM（大規模言語モデル）の教育効果
実施機関：arXiv（研究論文

概要：2つの実験と1つのフィールドスタディを実施。LLMを問題解決の代替として使用するとテーマの数は増えるが理解度が下がる傾向。解説を求める補完的な使い方の場合は理解度が向上。

URL：https://arxiv.org/abs/2409.09047v2

■研究４：Khan AcademyのAI導入効果
実施機関：Khan Academy
AIツール：「Khanmigo」

概要：年間18時間以上Khanmigoを利用した生徒は学習進度が標準生徒より30〜50%加速（効果量約0.36）。米国のエニド高校では幾何学の落第者がゼロに。ニューアーク学区でも数学スコアが改善。

URL：https://annualreport.khanacademy.org
詳細URL：https://projectecho.unm.edu
詳細URL（ニュージャージー州事例）：https://chalkbeat.org
詳細URL（ミシガン州立大学事例）：https://natsci.msu.edu

■研究５：AIがジェンダー平等を改善できるか
実施機関：研究論文（Natural Experiment）

概要：自然実験を通じ、AI技術の導入がジェンダー平等の改善に寄与する可能性を検証した研究。

URL：https://papers.ssrn.com/sol3/papers.c...

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＜安野貴博プロフィール＞
「テクノロジーを通じて未来を描く」活動をしてきた34歳・無所属のエンジニア&起業家&SF作家です。東京都知事選2024で、得票数第5位(15万票超)。
1990年、東京生まれ。東京都文京区育ち。34歳。AIエンジニア、起業家、SF作家。開成高校を卒業後、東京大学工学部システム創成学科へ進学。「AI戦略会議」で座長を務める松尾豊教授の研究室を卒業。外資系コンサルティング会社のボストン・コンサルティング・グループを経てAIスタートアップ企業を二社創業。デジタルを通じた社会システム変革に携わる。2024年11月にGovTech東京アドバイザーに就任。日本SF作家クラブ会員。●デジタル庁デジタル法制ワーキンググループ構成員 ●英国王立美術院にて準修士 ●未踏スーパークリエイター ●ハヤカワSFコンテスト受賞 ●星新一賞受賞 ●アジアデジタルアートアワード・インタラクティブ部門大賞 ●M-1グランプリ出場●2024年東京都知事選出馬

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