【ありがとうのマンツーマン♪】

【ありがとうのワンツーマン♪】

皆さん、おはようございます。
久々のポポラジオの時間です。
今日はどんなお話が飛び出すのでしょうね。

目の前には、今は12月なのですが、
室内に取り込んだハイビスカスが
お花をこちらに向けてくれています。

冬のハイビスカスって、
お家の中を暖めてくれるんですよね。
この子に「ありがとう」って言いながら、
その子の目の前で今話をしています。

ある方が宿泊先で、
立て付けの悪くなった建具を見つけたそうで、その建具をちょいちょいちょいと修理したところ、家主がとても喜んだのだそうです。

感動した家主は、
その方にたくさんの感謝を届けます。
でも、その人はその家主を褒めるんです。

「この家を大切に扱っているから、
僕にできることをしたまでです」と。

その方は来るたびに、
目についた場所をちょいちょいちょいと
整えては、特別なことをしたような
顔をするわけでもなく、

「いやあ、これは僕にできることだから」と、何食わぬ顔で笑っておられるのだそうです。

家主はさらに感動して、
その方をまた褒め、感謝を伝えます。
するとまたその方は、
その家主に逆に感謝をして、
褒めるわけです。
面白くないですか？

この素敵な光景を聞きながら、
私はまるでバレーボールの
マンツーマン練習のようだな
って思いました。

私は昔々、バレーボールプレーヤー
だったのですが、マンツーマン練習
というものがあります。

二人組で、目の前の相手に
スパイクを打ったり、
フェイントを打ったり、
レシーブ練習をつけてあげる練習です。

それは、かわりばんこに立場を変えて、
鍛えてもらったら、今度は鍛えてあげる。

それを繰り返す練習が
「ワンツーマン練習」。

それをやればやるほど、
目の前のパートナーは
レシーブが上手になっていく。

そして立場を交代して、
自分が鍛えられれば鍛えられるほど、
自分もレシーブ練習が上手くなり、
またスパイクやフェイントを打つので
攻撃力も上がる。

そう、二人で相手を上手くする
練習なんです。

お聞きの皆さんは、
もう繋がっていますよね。

さっきの話は、相手のことを褒めて、
そしたらまた相手がその相手の人を褒める。
ほめあいっこは、
まるでバレーのマンツーマン練習。

ということは、その二人は
お互いをどんどん高め合っている
ということなんだなって。

そのことに気づいたら、
なんだか私も誰かを褒めたくなって、
目の前に誰か現れないかなと思って
ポポラジオを喋っていたら、
目の前に12月に咲くこの
オレンジ赤色のハイビスカスさんが
いてくれている。

だからちょっと褒めてみますね。
「あなたはなんて美しいの？
この部屋にたくさんのぬくもりを
ありがとう。大好きだよ。」

心の耳を澄ませてみます。
ハイビスカスさんから何か届くかな？

何々……
「ひろみさんありがとう。
私のことをこうして褒めてくれて。
私たちの苦手な冬の寒さから
室内に取り込んでくれて。

この暖かい環境の中で、
おかげでこんな美しい花を咲かせて、
ひろみさんに褒めてもらってるよ」

……なーんて聞こえたりして。
なんだか気持ちがいい朝です。

それでは、皆さんも今日、
目の前に現れる人、現れるもの、
たくさんほめあっこして、
お互いを高め合っていけたら
嬉しいですよね。

それではごきげんよう。

素話 / あわさんご