早春の野草を探索 星の瞳＆人形花･･･

梅や桜の花が咲く頃の、いわゆる早春の野草を探索してみました。マクロフォトの目線で小さな被写体をカメラで覗くと、そこは思いがけない花の姿を意識することが出来ました。
　たとえば明治以来、「大犬のフグリ（陰嚢）」という名称で知られる小さな青い花も、別名の「星の瞳」という名前で意識し直すと、何だか別の世界が展開されてくるように感じました。このことは「ホトケノザ」で知られるあの花の名前についても同様でした。仏の台座を感じさせた緑の葉の印象よりも、現代人だったら、あの特徴的な花そのものの印象と関わるのではないか･･･等々。たとえば「人形花」とか「人面花」といった印象の方が、強調されるのではないかと･･･。そんなこんな、色んな事を感じながらの、撮影・作品作りとなりました。
　BGMには、クープラン作曲の「恋の鶯」を使いました。これまでフルート演奏が定番だと思っていましたが、ピッコロの澄んだ音色での演奏にほれ込みました。演奏は神田勇哉さんです。