神の鞭アッティラ王の大帝国とカタラウヌムの戦いの原因【わかりやすく解説世界史】

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音声：AquesTalk

概要

アッティラはフン族の王であり、叔父ルーアの死後、兄ブレダと共に彼らの後継者としてフン族を率いました。フン族は遊牧民で、もともとヴォルガ川より東に住んでいましたが、次第に西に進出しました。その中で、匈奴から分かれたという説もあります。
アッティラは東ローマ帝国に対して強硬な要求を突きつけ、黄金250キロの貢納金増額や商人市場への参入を求めました。東ローマはこれに同意し、和平が成立しましたが、アッティラはいつまた攻撃を仕掛けるかわからない状況でした。その後、東ローマ帝国はテオドシウスの城壁を建設し、都市の防衛を強化しました。
アッティラは一時期東ローマのことを忘れ、西のブルグント王国やササン朝と対立しましたが、ササン朝との戦いで東への勢力拡大をあきらめ、西側に勢力を集中することにしました。この過程でドナウ川の市場を襲い、司教にマルゴスを明け渡させました。
また、アッティラは西ローマ内でも影響を及ぼしました。皇女ホノリアがアッティラに助けを求めました。これを受け、アッティラはそれを求婚と解釈、西ローマ帝国の半分を持参金として要求し、西ローマと戦う口実としました。
フランスへの侵攻では、ジュヌヴィエーヴの祈りによってパリへの攻撃を阻止されました。その後、カタラウヌムの戦いでアエティウス将軍率いる西ローマ・西ゴート連合と戦いました。
その翌年アッティラは北イタリアへ侵攻し、ローマ教皇レオ1世によって説得され、撤退しましたが、その後の東ローマ侵攻計画中に・・・