紀元前から続く天然染料「藍」と「菌」の発酵の働きによって作り出される藍染 / Japanese Indigo Dyeing Culture
Автор: Earth Treasure
Загружено: 2025-01-11
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Earth Treasure (アーストレジャー)は
研ぎ澄まされた職人・伝統文化を受け継ぐもの・地球の豊かさ・自然の恵みにフォーカスしたドキュメンタリーです。
0:00 OP
1:04 藍染について
5:46 織物について
7:31 繁栄と衰退の歴史
11:14 環境問題と自然と人間の豊かさ
13:49 物作りの追求と藍染文化のこれから
【 藍染 】
藍染は日本古来より「ジャパン・ブルー」として愛されてきました。
植物染料の「藍」を使って布を青く染め、
深い藍色から淡い水色まで多様な青色を生み出し
防虫・抗菌・消臭といった自然由来の機能性も持ち合わせいる伝統的な染色技法です。
創業200余年当時の染場をそのまま使い
昔ながらの手法を守り続けている日下田藍染工房。
人間の豊かさとは何なのか。
藍と菌という生き物と共に繊維を染める藍染職人
綿を育て糸を作り、一枚の布を織る機織り職人に
お伺いしました。
【 藍について 】
古代エジプトのコプト織、あるいは日本古代の染織である正倉院御物等二千年以上もたって、なお鮮やかな緑色や藍色を見る時、私達はその美しさに驚きの目を見張らざるを得ないのであります。
そして、そういう美しい色や模様がどうして生まれ、どういう生活の中に育ったのであろうかと考えさせられるわけであります。
その美しさの秘密は、現代の様に化学染料のなかった時代、草の根や木の皮をしぼって擢りつけたり、煎じてその煎汁に浸し、媒染剤である灰や石灰や明礬につけて発色させたという極めて原始的な方法であった事を私達は知るのであります。
そして、このような原始的な染法の中で、今の化学染料で染めるよりもより複雑であり、より技術的である二、三の染法があることを知るのであります。
それは、藍色を出す藍染であり、紅色を作る紅染であり、紫色を染める紫染であり、茜色を染める茜染であります。
藍は藍の葉の中の色素を、紅は紅花の花びらの中の、紫は紫草という草の根、茜は茜草の根の色素をもって染めるわけであります。
けれども、いずれも複雑な工程を行うのであり、こういう染法を考え出した私達の祖先の知恵に対し、改めて驚かされるのであります。
ここでは藍について二、三記してみたいと思います。
藍が使われるようになったのは、恐らく紀元前何世紀か前であったろうと思われ、それも中近東の東洋で始められ、インドを通じ、支那より南方へ、或いは日本へと伝わってきたものと言われています。
日本へ伝えられたのは奈良朝以前であり、日本上代に既にその染法が行われていたと考えられます。そして時代を経ると共に藍を使用することが盛んになり、江戸時代に入っては全国の衣料の大部分は藍で染められ、無地として作業衣に、縞や絣となって普段着に、唐草模様をおいて夜具に、中型や小紋となって外出着に、或いは能衣装にと限りなく使われてきました。
それでは、なぜ私達の祖先の生活の中にかくも深く入ったのでありましょうか。色が美しいということ、丈夫であるということ、それから染めることによって品物が五割位或いはそれ以上に丈夫になること等によってではないだろうかと考えられます。
しかし、このすばらしい染法も近代になってからの化学染料の発達と機械による大量生産という生産手段の変化によって、或いは藍の葉の中に自然に生成されるインヂゴの化学的合成によって段々と行われなくなってきています。
あまりに複雑な染法、そして原料である藍が高価であるということなど、やむを得ないことであり、やがては滅びゆく運命にあるのではないだろうかと思います。
東洋に生まれ、東洋に育った色、
そして世界中に広まった色。
私達の祖先が限りなく愛し、そして最も美しい色。
私達はこの祖先の遺産である藍色を私達の子孫に残し、伝えていく義務と責任を感じます。
日下田藍染工房
【 Special Thanks 】
日下田 正 (栃木県無形文化財指定)
小島 卓磨
今井 久子
日下田藍染工房 (栃木県有形文化財指定)
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