雪夫人絵図 溝口健二監督 木暮実千代 久我美子 上原謙 山村聡 1950年製作
Автор: 古典邦画集PD
Загружено: 1 авг. 2022 г.
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雪夫人絵図 1950年製作
監督 溝口健二
出演者 木暮実千代 久我美子 上原謙 山村聡
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信濃家のひとり娘・雪(小暮実千代)は、愛人を囲って財産を食いつぶす養子の夫(柳永二郎)に悩まされていた。
そんな中、父が死に、財政的行き詰まりから雪は別荘をホテルにすることを決めるが、夫はその経営を愛人に任せると言い出し…。
Filmarksに投稿された感想・評価
女の情や忍耐への感傷より、放蕩クズ夫の処理方法の思索に焦点がいってしまう。絵図のような額縁庭園的フィックスや蚊帳・柵越し奥行きショットの強度が高い。十分引っ張ってからの雪夫人の階段降り登場が良い。夫とは思えぬ影の入り方と、小面根付の表情。芦ノ湖、霧の放浪、いくじなし。新東宝ロゴの鐘が良い。
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憎んでいますのに、肉体が求めてしまうのです、女には魔物が潜んでますわ
雪奥さまは…雪奥さまは…
夫に言い寄られる所の動かし方がよい。
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溝口健二監督の誕生日に。戦後のリアルな生活を描いた「夜の女たち」の次の次の作品なのに、「雨月物語」「山椒太夫」に近い重厚なテイストになってる。
珍しいことに、この作品はアップも、同じ場面を別の角度から撮影したシーンもある。シーンは短め。一方で大きなセットを生かした移動撮影や長回し、美しい自然なども。過渡期の作品なのかな?
話は華族の娘に生まれた木暮実千代が、戦後に家屋敷や財産がなくなり、放蕩な夫に悩みつつ、生活を立て直そうとする
雪夫人に「強くなれ」と言う上原謙(珍しくまともなハンサム役)や久我美子は戦前からの溝口健二のキャラクター。
後半になって、書生の怒りや、柳永二郎の感情など、登場人物の意外な側面が現れるのが面白く、そこを掘り下げた話が見たかった(そうなると溝口っぽくなくなるかな?)。愛していないのに肉体的に別れられないのは、男性向けの内容で、なぜ溝口がこういう話を撮ったんだろう?と思う。
最後に一番いいところで出てくるのは田中春男。出番は2回ともロング・ショットなのに、なぜか田中春男。声でしか本人と分からない。
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名匠と言われる溝口健二の大人の作品。
メロドラマのせいか未だこの監督の本当の良さが読み取れない気がします。
登場人物に共感出来る人物が誰もいないからだろうか。
しかし映像美は素晴らしい。特に終盤の山のホテルの朝霧にシーンは芸術的。このシーンを撮るのに何日も待ったのであろう。木暮さんの色香を際立たせるカメラワークといい正に職人技です。
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「女って、なんて罪深いんでしょう」
主人公は、旧華族の一人娘・雪。彼女の夫・直之は、今で言うところのモラハラ夫で、放蕩生活に明け暮れては精神的に雪を追い詰める。雪は、家に出入りする箏の師匠の息子・方哉に仄かな想いを寄せている。雪は直之に離婚話を切り出すこともままならず、その肉欲に抗うこともできないのだった。
この世には神も仏もいない。ただ在るのは、女であるが故の苦しみ。不条理。
白百合の花がぽとりと落ちる場面があまりにも美しくて、ゾクッとした。主演の木暮実千代が艶めかしい。これぞ銀幕女優。
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【あらすじ】
旧華族の信濃家に女中として久我美子がやってきます
素晴らしいお屋敷に憧れの美しい雪夫人(木暮実千代)の存在もあり、これからの新生活にワクワクしたのも一瞬、その内実はとんでもなくドロドロで、そんな魑魅魍魎に入り込んだ久我美子は苦悩の日々
雪夫人の旦那(柳永二郎)は婿養子ながら放蕩三昧、愛人を作ったり財産を食いつぶしていたり
そんなロクデナシの旦那でも雪夫人は別れることができない、何度酷い目に遭わされ心では拒絶していても身体は彼を求めていたのだ、、、
【感想】
んんーー、なんだろ今で言うDVに耐える妻
?別れたいと思っていてもズルズルその関係を続けちゃうみたいな、そんなお話
かわいそうな女性と思わなくもないけど、、、だらしなさに呆れるw
だってすごい悩んでる風ではあるけど、いざ会っちゃうとお決まりの「別れちゃやーよ」からのチョメチョメ、そしてこれまたお決まりの「負けちゃったわ」だもんねー、呆れるわー
ってことで正直あまり面白くなかった
溝口健二が監督ってなるとなんか期待しちゃうんだけどたいしたお話じゃなかったなーって
たぶんみんなステレオタイプ過ぎて逆にリアリティがないせいだと思う、いかにもって感じ
あとは旦那の柳永二郎といい書生の加藤春哉といい何故か半ズボン姿が多いのが印象に残った映画
amazonカスタマーレビューより
この作品に出てくる熱海と箱根を結ぶ県道は車を走らせると気分のいい道です。
この当時はバスが通っていたんですね。
熱海はコロナ禍以前はよく行っていたものですから「ああ、昔はこの辺はこんな雰囲気だったんだ」と、何か郷愁のような思いが巡ってきました。
高低の激しい地形をよく生かした美しいカメラワークです。
ただ、内容はタイトル通りですよ。
旧華族のお嬢様が放蕩者の婿養子に財産を食い潰されて、愛人手前のお琴の師匠とも縁を結ぶわけにもいかず、悲愴な想いのうちに身を投げ出し・・・。といったお話し。
現代の感覚では理解出来ない方が多いでしょうけど、昭和まではお昼にこういった報われない女性の愛をテーマにしたドラマが定番で、それを「メロドラマ」と呼んでいたんですよ。
この作品は高尚なそれと言えるでしょう。
夫の不貞にただ耐える妻なんて、今の時代の人権感覚からしたら眉をひそめる方が圧倒的に多いでしょう。
いかにもか弱い女優を起用していれば、理不尽な時代感覚を描いたリアリズムが評価されてたかもしれない。
でも、木暮実千代は大人の色香が漂い芯もしっかりしたイメージがあります。
そんな女性をあえてか弱く描き儚い筋書きに投入しているところに、溝口監督の何らかの意図を見いだせるのですが、それが何かと聞かれると一言では表せないのが悩みどころ・・・。
溝口監督は祇園囃子でもそうでしたけど木暮実千代を主演に立てると、マゾヒティックなまでに耐える女性像を冷酷に演出しますね。
女の立場から観ると、どうしても今の時代感覚では厳しいものがあります。
溝口監督に魅せられてしまっている私ですが、この作品についてはそんなに思い入れはありませんでした。

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