不安障害で主に使う漢方薬3種【精神科医が5分で説明】半夏厚朴湯|抑肝散|加味帰脾湯
Автор: こころ診療所チャンネル【精神科医が心療内科・精神科を解説】
Загружено: 2024-01-31
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0:05 (1)はじめに
0:31 (2)不安障害と漢方薬
2:55 (3)不安障害で主に使う漢方薬3種
(半夏厚朴湯・抑肝散・加味帰脾湯)
4:25 (4)まとめ
不安障害では重い時は抗うつ薬sSRIが主に用いられますが、続けにくい時や、比較的症状が軽い時は、漢方薬の使用も選択肢になります。
「不安障害で主に使う漢方薬3種」につき、精神科医が要点を約5分の動画にまとめています。
出演:春日雄一郎(精神科医、医療法人社団Heart Station理事長)
こころ診療所吉祥寺駅前 https://kokoro-kichijoji.com
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↓↓内容の詳細は下記になります。
(1)はじめに
心療内科・精神科の薬。今回は「不安障害で主に使う漢方薬3種」をやっていきたいと思います。よろしくお願いします。
不安障害では、最近は抗うつ薬を使うことは増えています。
一方で、抗うつ薬は敷居が高いと感じる時、そして症状が比較的軽い時に関しては漢方薬も選択肢になります。
今回は「不安障害で主に使う漢方薬3種」です。
(2)不安障害と漢方薬
「症状が軽めのときは」漢方薬も選択肢になります。
<不安障害とは<
不安障害は強い不安や緊張が続いて生活に影響する精神疾患です。
不安の出方や場面などから細かく細分化されます。
一方、共通して抗うつ薬と不安に慣らす「脱感作」の2つが標準的な治療とされます。
<主な不安障害>
まずは「社会不安障害」これは対人場面などへの不安です。
続いて「パニック障害」、急なパニック発作などが起こる不安障害です。
3つ目が「全般性不安障害」さまざまなことへの慢性的な不安です。
そして「強迫性障害」強迫観念などが目立つものになります。
<不安障害で使う薬>
大きくいうと3種類です。
まずは「抗うつ薬」一番標準的に使います。
そして「抗不安薬」これは頓服など調子が悪い時に使います。
もう一つあるのが「漢方薬」になります。
<不安障害の標準的な治療>
基本的には「抗うつ薬SSRI」と不安に慣らす「脱感作」の2つが標準的なものになります。
まず、抗うつ薬SSRIで元の不安を十分減らしていきます。
そのうえで不安を回避せず慣らす「脱感作」を並行し、もう1段階の改善を図ります。
<抗うつ薬が難しい場面>
まずは「副作用で続けにくい場合」続けても副作用が強い場合など続けにくい場合があります。
そして「心理的な敷居の高さ」どうしても「抗うつ薬は強い薬」というイメージが抜けない場合もあります。
もう一つが「症状が比較的軽度の場合」この場合、抗うつ薬を続けることが必要か議論があります。
<抗不安薬は依存が心配>
以前は「抗不安薬」を即効性があることから、多く使う場面がありました。
しかし、最近だと「依存」や「耐性(続けると効果が弱まる)」の問題もあり、使うことは減ってきています。
一方今でも強い不安があった時の「頓服」では、よく使われることがあります。
<漢方を検討する場面>
まずは「抗うつ薬があまり続けにくい」という場合、この時は漢方薬が選択肢になります。
そして「比較的症状が軽い時」抗うつ薬まで必要ない場面での選択肢です。
そして、「安全性最優先の時」副作用が非常に少ない漢方薬は選択肢になります。
(3)不安障害で主に使う漢方薬3種
「安全な形で不安を和らげる」ことを期待します。
<漢方薬>
漢方薬は、生薬の組み合わせで様々な効果を出す薬一般になります。
色々種類がある中で、中には不安や緊張に効果のある漢方薬もあります。
基本的に効果はゆっくりでかつ弱めですが、副作用は非常に少ないのが強みになります。
不安障害によく使われる漢方薬は次の3種です。
①半夏厚朴湯
半夏厚朴湯は不安や緊張を和らげるタイプの漢方薬です。
その中で、いわゆる「のどのつまり」の感覚の改善も期待します。
そして、副作用は、他の漢方薬と比べても非常に少ないところが期待できます。
②抑肝散
抑肝散も、同じく不安や緊張を和らげる漢方薬です。
その中で、緊張の延長である「イライラ」に対しての効果も期待します。
なお「高齢者の認知症の方のイライラ」にも、この抑肝散を使うことが多くあります。
③加味帰脾湯だるさへの効果も期待するものです。
加味帰脾湯も、先程と同じく不安や緊張を和らげる漢方薬です。
その中で、不眠に対しての効果も期待します。
そして、体など「だるさ」に対しての効果も期待する部分があります。
(4)まとめ
今回は心療内科・精神科の薬「不安障害で主に使う漢方薬3種」を見てきました。
不安障害で抗うつ薬が使いにくい時などに漢方薬を使うことがあり、代表例は次の3つです。
①半夏厚朴湯
②抑肝散
③加味帰脾湯
そして、不安を回避せず徐々に慣らす「脱感作」を並行し、不安障害の改善を図っていきます。
こころ診療所グループ(医療法人社団Heart Station)
府中こころ診療所(東京都府中市宮西町1-1-3三和ビル2階、☎042-319-7887)
こころ診療所吉祥寺駅前(東京都武蔵野市吉祥寺南町1-4-3ニューセンタービル6階、☎0422-26-5695)
#不安障害 #漢方薬 #半夏厚朴湯 #抑肝散 #加味帰脾湯
【解説者】
医療法人社団Heart Station 理事長 府中こころ診療所院長 春日雄一郎
精神科医(精神保健指定医、日本精神神経学会精神科専門医)
2005年東京大学医学部卒業、NCNP病院、永寿会恩方病院等を経て、2014年に府中こころ診療所を開設、その後医療法人化し理事長に就任、2021年8月に分院「こころ診療所吉祥寺駅前」を開業。メンタルクリニックの現場で、心療内科・精神科の臨床に取り組み続けている。
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