BE:FIRST「空」を1人7役で歌ってみました。

↓概要欄で歌詞考察してます。

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どうも、金やんの相棒で編集スタッフのしんちゃんです。

この動画を撮影したのは11月5日。
まさかその数日後、11月8日にRYOKIさんの脱退が発表されるとは思わず、かねやんはただ純粋に「空」を歌っていました。

けれど、あの日知らなかった出来事を今は知っていて、その“間”にある感情の揺れが、この曲の聴こえ方を大きく変えてしまったことを実感しています。

「空」という曲は、決してその出来事を直接描いたものではありません。
それでも、BE:FIRSTが6人で歩み出した今という瞬間、そしてBESTYが抱えるさまざまな感情の中で聴くと、この歌はまるで“今の空気そのもの”を映し出すように響き方を変えていきます。

泣きたい日と笑いたい日が混ざり合うような、不安と希望が同時にそこにあるような。
そんな“揺らぎ”の中にいる私たちの心に、そっと寄り添ってくれる楽曲だと感じます。

ここからは今の状況を踏まえつつも、誰かを傷つけず、ただ“音楽としての「空」”が持つ力をできる限り丁寧に読み解きたいと思います。
この空の下で、それぞれが抱える想いにそっと灯りがともるような、そんな考察になれば幸いです。

◆「空」が今のBE:FIRSTに与える“新しい意味”
「空」はそもそも、
悩んでいい・泣いていい・不安定でいい
という、揺れる心に寄り添うメッセージを持つ楽曲です。

ただ、今のBE:FIRST――
6人で再スタートを切り、前に進もうとしている姿を知っているBESTYにとっては、この曲が
“ただの応援歌”ではなく、“6人になった彼ら自身の心の歌”
として響いてしまうのは自然なことだと思います。

Nコン課題曲として作られた曲が、
“グループの今と重なる”という奇跡的なタイミングで世に出た。

だからこそ、この曲は「空」というタイトル以上のものを背負うことになりました。

◆【1】「大丈夫と言ってほしくて／大丈夫じゃない自分を隠して」
これは本来、思春期の揺れ動く心を歌ったラインです。

しかし今聴くと、
メンバー自身の心にも重なる部分があるように感じるファンは多いはずです。

・ファンの前では笑っている
・でも、本音では痛みもあったはず
・それでもステージに立ち続けてくれた

という、BESTYが“わかってしまう”感情が自然と重なります。

そして BESTY も同じです。

・「大丈夫」と言いたい
・でも気持ちは揺れている
・それでも彼らを応援し続けたい

そんなファンの心も、この一節に重なっていく。

◆【2】「君が君で在れるように　僕は何ができるのかな」
Nコン文脈では「友だちを支えたい」という優しさ。

BE:FIRSTの文脈では……
ファンとメンバーの“ふたりぼっちの祈り”のように聞こえる。

ファンはこう思っています：
「彼らが“彼ららしく”いられるように、どう支えればいいんだろう」

そしてメンバーも：
「BESTYが胸を張って好きでいられる存在でいたい」

どちらも答えがない。
どちらも迷っている。
だからこそ寄り添うしかない。

「泣いてもいい　空も泣いてるから」は、
BE:FIRSTとBESTYの涙を肯定してくれる言葉になっています。

◆【3】サビの“寄り添い”が今の状況を優しく包む
「雨の日だって　誰かにとって　寄り添う涙に変わるんだろう」

雨＝悲しみ
涙＝苦しさ
それらを否定せず、「意味のある涙になる」と歌う。

今の悲しさも、必ず未来の力になる
そんなふうに、今のBE:FIRSTとBESTYの時間を丸ごと肯定してくれる。

「間違えたっていい　不安定なままでいい」

これも本来は“中学生へのメッセージ”。

でも今では――
悩んできたメンバーへ、そして揺れたファンへ向けた許しの言葉に聞こえます。

「変わらない空はない　大丈夫」

空は変わる。
グループの形も変わった。

けれど「大丈夫」と歌うのは、
変化そのものを恐れなくていい
と伝えるため。

そして最後に続く
「あと一歩進もう／一人じゃない もう一歩」
これはまさに、6人とBESTYが“新しい未来に進む合図”にしか聞こえません。

◆【4】ラップパートが象徴する“視点の変化”
「もしも遠い所で一人ぼっちになっても
宇宙の向こうから見てみれば隣同士」

この視点の転換は、まさに今の状況に必要な言葉です。

距離ができても
形が変わっても
“空の下ではつながっている”。

BE:FIRSTとBESTYの絆を、
落ち着いた目線で受け止め直すための一節になっています。

◆【5】今、最も胸に響く“アウトロ”
「雨の日でも
Every cloud has a silver lining（雲の裏には必ず光がある）」

「晴れの日でも
We are under the same shining（私たちは同じ光の下にいる）」

雨の日＝つらい時
晴れの日＝笑える時

そのどちらでも、
同じ光の方へ向かって歩いている。
メンバーもファンも一緒に。

そのことを静かに、けれど確かに伝えてくれる締めくくりです。

◆「空」は今のBE:FIRSTにとって、“再出発のための祈り”のような曲へ
もともと“誰かの背中をそっと押す歌”として生まれた「空」。

ですが、2025年の出来事を経て、
この曲はより深く、より温かい意味を持つようになりました。

・泣いてもいい
・迷ってもいい
・変化を恐れなくていい
・一緒に、もう一歩

というメッセージは、
今のBE:FIRSTとBESTY双方が求めていた言葉そのものです。

「空」は、別れを肯定するための歌ではありません。
けれど、“それぞれの道を歩きながら、それでも同じ空の下で生きていく”という事実を優しく包み込む歌です。

BE:FIRSTは6人という新しい形で動き始めました。
6人は今、痛みや戸惑いを抱えながらも、自分たちが信じる音楽とBESTYのために歩みを進めています。
その背中は痛みを抱えながらも、確かに未来へ伸びています。

そしてRYOKIさんもまた、自分自身の人生を歩こうとしています。
これまでの時間が消えるわけではないし、彼の歌声や表現に救われた瞬間も、誰の中からも奪われません。
彼はこれから自分の道の上で、別の空の下で、俳優として、ひとりの表現者として、また新しい光を探していくでしょう。

形は変わった。
けれど物語は、どちらも終わっていません。

BE:FIRSTの物語は、6人で続いていく。
RYOKIさんの物語は、彼自身の力で描かれていく。

道は分かれた。
けれど、空はつながっている。

メンバーも、RYOKIさんも、BESTYも、
それぞれが胸に抱えた思いや記憶を大切にしながら、
これからの景色を見に行く。

“泣いていい”“不安定でいい”と歌う「空」は、
そんな私たちに、そっと前を向く勇気をくれる。

物語は続く。
あなたの一歩も、彼らの一歩も、
すべて同じ空の下でつながっている。
その確かな事実を抱きしめながら、
これからの未来を、一緒に見ていきましょう。



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