【世界の論考 – 異論反論】ウラジミール・プーチンは第二のヤルタ会談を望んでいる

今回は、ウラジミール・プーチンは第二のヤルタ会談を望んでいる、というテーマで、最近読んだ論考を、概略紹介したいと思います。
（この動画は、世界の、異論・反論、様々な立場での論考を紹介するものであり、必ずしも私の個人的な立場を反映するものではないことを、ご留意ください。）


・ロシア政府と国家プロパガンダは、世界を勢力圏に再分割することを積極的に推進している。

・今年は、戦時中の大同盟の指導者であるフランクリン・D・ルーズベルト、ウィンストン・チャーチル、ヨシフ・スターリンが戦後の国際秩序を交渉した歴史的なヤルタ会談の80周年にあたる。

・しかし、この秩序は、特にソ連の崩壊と、かつてソ連の一部であったかその勢力圏にあった国々のその後の欧州大西洋統合の後、大きな変化を遂げてきた。2014年のクリミア併合は、ヤルタ・ポツダム体制の崩壊における分水嶺となり、大国政治の復活と第二次世界大戦後の規範の拒絶を示唆した。

・記念日に際し、ウクライナのアンドリー・シビハ外相はXに次のように書いた。「80年前、戦後の秩序と勢力圏はヤルタで築かれた。今日、プーチンは新たな「ヤルタ」、新たな国境、そして勢力圏を望んでいる。安全な世界のためには、侵略者の不当な要求は拒否されなければならない。その代わりに、侵略者を正当な平和に追い込まなければならない。」

・ヤルタから80年が経ち、世界は同会議の遺産を根本的に異なる方法で認識している。西側諸国にとって、それは国際協力の基盤を築いた必要だが欠陥のある妥協を表している。

・しかし、ロシアにとって、ヤルタは新帝国主義の野望を正当化するための道具として機能している。・・・


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