味覚障害の3大原因と本当に効く市販薬|亜鉛不足・口の乾燥・薬と加齢の対策
Автор: 耳鼻科医富田のいいみみCh
Загружено: 2025-05-14
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【参考文献】
総説
https://www.jstage.jst.go.jp/article/...
NBIで血流のある茸状乳頭と味覚は関連あり
https://www.jstage.jst.go.jp/article/...
茸状乳頭の数低下と味覚低下は相関していた
10.1016/s0031-9384(00)00416-9
亜鉛の値について
https://www.jstage.jst.go.jp/article/...
厚労省発表の推奨量 311ページ
https://www.mhlw.go.jp/content/109047...
八味地黄丸の効果
https://www.jstage.jst.go.jp/article/...
0:00 タイトル
0:33 目次
1:15 亜鉛
2:22 亜鉛必要量
3:23 口腔乾燥
4:26 口の渇きの市販薬
4:56 薬剤性
5:49 加齢性
6:47 市販薬の効果
7:15 まとめ
7:55 トーク
9:16 エンディング
なぜ、私たちは味を感じにくくなってしまうのでしょうか?
今日お話しする味覚障害の原因は次の3つです。
①体のある重要な栄養素の不足
②お口の中の意外な落とし穴
③毎日飲んでいるアノ薬や、年齢による変化
「自分の原因はどれだろう?」と考えながら動画をみてみてください。
それでは、3つの原因と、治す市販薬を順番に見ていきましょう!
①まず最初に紹介する市販薬は、亜鉛のサプリメントです
味がしないと感じたら、まずは「亜鉛」を積極的に摂ることを考えてみてください。
薬局で亜鉛のサプリメントを購入し、毎日飲むことをお勧めします。
なぜ亜鉛がそんなに重要なのでしょうか?
私たちの舌には、味を感じるための小さな細胞、「味蕾(みらい)」というものがあります。
実はこの味蕾、髪の毛が伸びるのと同じように、非常に短い期間で新しい細胞に生まれ変わっているんです。
この新しい細胞を作るのに、亜鉛が大量に必要とされます。
亜鉛は、細胞が新しく作られたり成長したりするのに不可欠な栄養素なのです。
免疫力を高めたり、傷の治りを早めたり、精神を安定させる働きもあります。
もし亜鉛が不足すると、味蕾がうまく作られず、結果として味が分かりにくくなってしまうのです。
実際に、亜鉛を全く含まない食事でネズミを育てた実験では、
そのネズミの食欲が低下し、徐々に塩辛いものを好むようになったそうです。
つまり、亜鉛不足は味覚を低下させ、より濃い味を求めるようになるんですね。
また、長野県で行われた約4000人の調査でも、亜鉛が不足している人には、食欲不振や元気がない人が多いという結果が出ています。
では、どれくらいの量の亜鉛をサプリメントで摂れば良いのでしょうか?
厚生労働省によると、1日に必要な亜鉛の量は8から11mgとされています。
しかし、すでに味覚障害や食欲低下の症状がある方は、より多くの亜鉛が必要です。
病院で処方される亜鉛のお薬は、1日あたり約35mgです。
この量を目安にサプリメントを選んでみましょう。
市販のサプリは1日量が15mg程度に設定されているものが多いので、
味覚障害のある方は、その2倍量を飲んでみてください。
ただし、1日35mgを超える量を長期間飲む場合は、定期的な血液検査で亜鉛の値をチェックする必要があります。
過剰に亜鉛のサプリメントを摂りすぎないように注意してください。
効果が出るまでの期間ですが、食欲低下といった症状は2〜3週間で改善します。
しかし味覚障害の場合は、もう少し時間がかかり、2〜3ヶ月以上は飲みましょう。
②「亜鉛サプリを試したけど、あまり変わらない…」
病院で亜鉛のお薬はのんでいるけど治らない。
そんな場合は、口の中の「乾燥」が原因かもしれません。
舌が正常でも、口の中が乾燥していると味がしにくくなることがあります。
なぜなら、食べ物の味物質は、唾液と混じり合って初めて味覚細胞を刺激するからです。
口が乾燥していると、このプロセスがうまくいかず、味が細胞に届きにくくなるのです。
また、口が乾燥すると、舌の表面に細菌や食べ物の残りカスが付着しやすくなり、
それが味を感じるのを邪魔してしまうこともあります。
だからといって、舌の表面がうっすら白く見える「舌苔(ぜったい)」は、絶対にこすり取らないでください。
必ずしも悪い細菌のカスというわけではないからです。
ゴシゴシこすり過ぎると、かえって舌を傷つけてしまうこともあるので注意しましょう。
口の乾燥や口腔ケアについては、こちらの動画で詳しく解説していますので、気になる方はチェックしてみてください。
では、口の乾燥が気になる場合、どんな市販薬があるのでしょうか?
口腔ケアをして口の中の保湿剤を使うのはもちろんですが、
唾液を出す作用のある漢方薬、例えば「白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)」や「麦門冬湯(ばくもんどうとう)」などを試してみると良いでしょう。
これらは薬局で購入できます。
③「それでもまだスッキリしない…」という方は、別の可能性も考えてみましょう。
「最近飲み始めた薬があるんだけど…」とか、
「年齢とともに味が分かりにくくなった気がする…」
そんなあなたは、「薬の副作用」や「加齢」が影響している可能性があります。
まず、薬の副作用による味覚障害についてです。
特定の薬を飲み始めてから2から6週間位で、「あれ?なんだか味がしないな」と感じ始めたら、薬の副作用を疑う必要があります。
薬の種類によっては、体の中の亜鉛とくっついてしまって亜鉛の吸収を邪魔して、量を減らしてしまうのです。
その結果、味覚障害が起こることがあります。
このような薬剤は約200種類あると言われています。
特に60歳以降の方で、女性にやや多く見られる傾向があります。
どのお薬が味覚障害に影響しやすいかは個人差も大きいため、一概には言えません。
大切なのは、お薬を飲み始めた時期と、味がしなくなった時期が重なっていないかを確認することです。
もし当てはまるようなら、自己判断でお薬をやめてしまうのではなく、必ずそのお薬を処方してくれた医師に相談し、変更が可能かどうか聞いてみて下さい。
次に、加齢による味覚障害と、その際におすすめの市販薬です。
年齢とともに足腰が弱ってくるように、残念ながら味を感じる細胞「味蕾」も、60代になると若い頃の6~7割に減ってしまうと言われています。
そんな加齢に伴う味覚の変化を感じる方にお勧めしたいのが、「八味地黄丸(はちみじおうがん)」という漢方薬です。
八味地黄丸は、元々、体に足りないものを補って機能を高め、エネルギーを取り込みやすくする効果が期待される漢方薬です。
加齢に伴う様々な症状、特に排尿障害などにも使われます。
こうして体の水分バランスを整えることで口の渇きを抑え、味物質が舌の細胞に溶け込みやすくする効果が期待できます。
また、体内で不足しがちな亜鉛を取り込みやすくして、味細胞を増やす手助けをする可能性があります。
なので亜鉛サプリメントと併せて飲むこともできますよ。
加齢による変化はゆっくりと現れることが多いので、逆に薬の効果もゆっくり現れます。
この八味地黄丸も、まずは1ヶ月ほどじっくり飲んでみて、少しでも「おや?ちょっと良いかも」と感じるようでしたら、半年くらい続けてみることをお勧めします。
大体3分の1の方には良い効果が期待できますが、残念ながら3分の1の方には効きません。全ての方に同じように効果が出るわけではないということをご理解いただければと思います。
以上、味覚障害の原因と、それに対応する3つの市販薬について解説してきました。
もう一度ポイントを整理します。
①「亜鉛不足」が原因かも?
→ まずは亜鉛サプリメントを試してみましょう。1日35mgを目安に、2~3ヶ月は継続を。
②「口の乾燥」が気になるなら?
→ 口腔ケアや保湿に加え、白虎加人参湯や麦門冬湯といった漢方薬で唾液を増やしましょう。
③「薬の副作用」や「加齢」が原因と考えられる場合は?
→ まず薬について、かかりつけのDrに相談しましょう。
加齢によるものには、八味地黄丸を1ヶ月試し、良さそうなら半年継続。亜鉛との併用もOK。
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