腐敗した子宮から虫が這い出す中で絶叫したスペイン王妃の悲劇
Автор: 歴史の影
Загружено: 2025-12-09
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1555年の春、トルデシリャス宮殿の厚い石壁の裏で、歴史に残る最も凄惨な悲劇が静かに幕を開けた。
「狂女フアナ」として語られてきたカスティーリャ王妃フアナは、腐敗が進む身体の中で生きながら苦しみ、ついには子宮から虫が這い出すほどの恐怖に包まれ、絶望の叫びを上げながら最期の時を迎えた。
本来ならば、彼女はヨーロッパ屈指の大帝国を統べるはずの女王だった。
イサベル1世とフェルナンド2世の娘として、優れた知性、美貌、そして高い教養を備えていたフアナは、本来であればスペイン黄金期を導く存在になっていたはずである。
しかし――彼女の運命は愛によって狂わされた。
28歳の若さで突然亡くなった夫フェリペ美公への激しい愛情と喪失は、フアナの心を引き裂き、理性をゆっくりと崩壊させていった。
夫の遺体を埋葬することを拒み、夜のスペイン各地を棺とともに彷徨し、腐敗していく顔を何度も見つめ続けたという逸話は、今もなお人々の記憶に残る衝撃的な物語である。
だが、彼女の幽閉は「狂気」への慈悲ではなかった。
父フェルナンド、そして息子の神聖ローマ皇帝カール5世にとって、フアナの存在は政治的に不都合だった。
その結果、正統なカスティーリャ女王であった彼女は、46年もの長きにわたり城塞に閉じ込められ、国家の影に追いやられ、誰からも忘れられていった。
腐敗する身体、虫に侵される苦痛、そして孤独に飲み込まれながら迎えた壮絶な死――。
これは、スペイン史上最も悲劇的な王妃の「失われた生涯」と「恐怖の最期」を描く、真実の物語である。
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