軟酥の法

軟蘇法は深いところから疲れを取り去っていくので、あなたはそのうち疲れなくなっていきます。

リラックスして、活力に満ちて、一層自由になっていきます。

白隠禅師の軟酥(なんそ)の法

白隠禅師（はくいんぜんじ）は、江戸時代の日本臨済宗の中興の祖とされ、一般的によく知られている著作に座禅和讃（ざぜんわさん）があります。

軟酥（なんそ）の法による養生健康法は、白隠禅師73歳の頃の著作「夜船閑話（やせんかんわ）」に記されたものです。

軟酥の法は、禅の基本的な考えである「頭寒足熱」

（下腹部から下肢および足の裏まで温かくし、気持良くする観想法、イメージ療法）を基本思想にしています。


この健康法は、日常生活で実現可能であり、すぐれたイメージトレーニングの健康法です。


夜船閑話 白隠禅師は禅修行が嵩じて病気になりました。

軟酥法の実践によって、必死の病をのりこえることができました。

そして、道教の内観治癒を説き、白隠禅師の内観哲学とその体験を「ものがたり」にして、73歳の時に執筆したのが「夜船閑話（やせんかんわ）」です。


江戸期からもっともよく読まれて来た法語ですが、近代になっても、軟酥の法によって健康を回復した例がいくつも報告されています。

軟酥の法にはその他に、疲労回復・快眠・快便・イライラ・ストレス・更年期障害などに効果があるといわれます。