🎵《貯金の果ては夢だった》｜都市・深夜の夢追い人テーマ曲— 「きっと僕はもう　夢の途中」

《貯金の果ては夢だった》

夜、スマホの銀行アプリをぼんやり見つめる。
画面の中の数字は、
自由へ続く道のようで、
同時に、
越えられない壁のようでもある。
振り込まれ、
引き出され、
また振り込まれる。
その繰り返しの中で、
私はいつも自分に言い聞かせる
「これは浪費じゃない。
準備なんだ」と。

いつか、
心のままに夢を追えるように。
家賃や食費を気にせずに生きられるように。
誰かが言った、
「夢は高すぎる」
「現実は厳しすぎる」と。
でも私は思う。
生き抜くことそのものが、
すでに夢の一部なんじゃないかと。
私たちは働き、
我慢し、貯める。
それは生活のためだけじゃない。
生活に飲み込まれないためでもある。
カフェでパソコンに向かう人を見て思う。
彼らもきっと、
一杯のラテの値段で、
まだ手放していない夢を買っているんだろう。

夢は遠くにあるものじゃない。
計算の先に、
ため息と笑顔の間に、
そっと隠れているもの。
いつか、通帳の数字が
「生きるため」ではなく、
「なりたい自分のため」
に並ぶ日が来たら
その時きっと、
貯金の果ては、
夢なんだと思う。



歌詞：
朝のアラーム 七時半
もう少しだけ 眠りたいんだ
苦いコーヒー　現実みたいで
満員電車の中　夢が少し遠くなる

給料日なんて　一瞬で消える
カードの笑顔は　やけに優しい
「あとどれくらい残ってる？」
自分に問いかけた

月明かりの下で　描くプラン
いつか電話を置いてみたい
誰かの期待に答えるためじゃなく
心の歌を咲かせたい

現実は高い壁だけど
少しずつ登ってるんだ
馬鹿にされたって構わないさ
貯金の果ては　希望なんだ

友達は言う　「夢なんて古い」
この時代に　誰がまだ信じる？
でもあの頃の光をまだ覚えてる
遠くに行けなくても　胸に旅がある

夜の静けさ　ふと涙
鏡の中　誰を生きてる？
でもイヤホンから流れるメロディ
それだけで　また救われた

月明かりの下で　描くプラン
いつか電話を置いてみたい
誰かの期待に答えるためじゃなく
心の歌を咲かせたい

現実は高い壁だけど
少しずつ登ってるんだ
馬鹿にされたって構わないさ
貯金の果ては　希望なんだ

いつの日か　怖くなくなるさ
数字じゃ測れない価値がある
眠れぬ夜も　苦い日々も
全部　僕の糧になる

朝の光に　誓うよ今
世界が冷たくても構わない
この歌がまだ僕の中で響くなら
夢はここに生きている

現実は高い壁だけど
僕は登っていくんだ
未来は愛で戦えるさ
貯金の果ては　夢だった

指先で机を叩くリズム
小さく笑って思うんだ
「きっと僕はもう　夢の途中」