もう家には帰れない。車が“家”になったアメリカ

本動画は下記の流れでアメリカ人の車生活が増えている理由や、この現象がもたらす意味を解説しております。
本動画はあくまで私の一つの意見なのですが、少しでも本動画を通して、新しい視点を持っていただけたり、視聴者様に新たな考えが生まれれば幸いだと思い動画を作らせていただいております。

⬛︎本動画の流れ
00:00 ①車で暮らす人たちが増えている理由
03:12 ②固定資産税まで上昇している
07:00 ③行政の対応やこの現象が持つ意味


内容の詳細はこちらです↓

①車で暮らす人たちが増えている理由

かつてアメリカでは、「努力すれば家を持てる」と信じられていた。でも今、その夢は完全に崩れつつあります。

かつてバンライフと呼ばれるあえての車での生活は、一種の自由の象徴でした。しかしそれは過去の話。
今、車で暮らす人たちの多くはただ単に、家賃を払えない、ただそれだけの理由で車での生活を強いられています。

なぜならこれは、各地の平均的な住宅価格や住宅賃料の価格が、平均給与の価格を超えているような状況が発生しているからです。

もう少し詳しく説明すると。
まず、アメリカ人の貯金事情は至って厳しいです。米連邦準備制度理事会の昨年の調査によると。緊急時に2000ドル以上を払える貯蓄を持っていると答えた人は、成人の48%。すなわち数ヶ月分の貯蓄すらない人々が半数を超えています。

そうした中で、全米の平均賃料は、コロナ前から比べると約40％上昇。
一方で、平均賃金の伸びは20％前後でした。

すると、自転車操業で毎月貯蓄もなく生活してた人々が、この賃料の上昇による家賃負担で、生活がすぐに限界を迎えてしまい、しょうがないから車で住む、ないしはホームレスになる人が急増しているわけです。

参照情報：
・FRB - Report on the Economic Well-Being of U.S. Households in 2024 - May 2025
https://www.federalreserve.gov/public...

・Economic Policy Institute(EPI) - Year-over-year change in private-sector nominal average hourly earnings, 2007–2025
https://www.epi.org/nominal-wage-tracker

・howeandrusling - July 18, 2025
2025 U.S. Housing Market Update: Affordability Crisis, Regional Trends & What Comes Next
https://www.howeandrusling.com/2025-u...



②固定資産税まで上昇している

ウォール・ストリートジャーナルのとある記事の中で、MBO Partners が少なくとも年に一時的に車で暮らしている米国人が約 290万人といる。そう推計しています。

その数字が本当に正しいのかは一度置いておいても、確かにアメリカの住宅制度は破綻しているのかもしれません。

何も賃料を払ってる人だけで、持ち家の人は大丈夫かというとそうではありません

固定資産税。
固定資産税はその資産に対しての課税評価額をもとに計算されます、すなわち全体の住宅価格が上がったので評価額が一気に上がり、支払う税金が増えた人々も多いのです。
そのため実際、税金を払えずに家を手放すケースも各地で増加傾向です。

家に住み続けることすら難しくなっているのが今のアメリカといえます。
家を失って車に逃げ込み、車での生活を強いられる。
しかし、車で住むようになったきっかけは悲しい理由であっても。
それを一種の解放と捉えるメンタル強者もいるようです。

なんだかマジで大変な状況なのに、それすらエンジョイしてるポジティブな人々も紹介します。

参照情報：
・Wall Street Journal - No Showers, No Sleep: Van Life Isn’t as Cool as Instagram Makes It Seem
https://www.wsj.com/personal-finance/...


③行政の対応やこの現象が持つ意味

こうしたアメリカ人の車生活に対しての対応は州によっては、違法であったり、その逆でロサンゼルスのようにセルフパーキングプログラムと言って“夜だけ車で寝ていい駐車場”が行政によって設けられている所もあります。

もちろん、人々は家で寝て起きて生活するのが一般的には正しいでしょう。

しかし本人たちが、貯蓄を貯めるため、この経済状況を乗り切るため。
そういった事情があるのであれば、こういった車での生活もある意味合理的と言えます。

「家賃を払えず、仕方なく車に住む」バンライフ。
SNSはいい部分を見せて自己顕示欲を満たす人も多いので、一見魅力的でおしゃれな生活に見えるかもしれません。しかし、実際はどうでしょう。この人たちは一生車で生活して、歳をとるのでしょうか。
子供が生まれたら学校と車を行き来して生活するのでしょうか。

これは何もアメリカの一部の下位層を襲った話ではありません、日本人の平均的な収入に近い人、ましてや一般的な日本人よりも稼いでる人たちですら、アメリカで生き延びる手段として車で生活している人々がいます。

これはアメリカで起きた一種の、資本主義社会への静かな警告なのかもしれません。

あなたはどう思いますか？コメント欄でぜひ教えてください。


参照情報：
・Safe Parking LA
https://vehicleresidency.org/resource....


#アメリカ生活 #車生活 #住宅価格


参考動画

tiktok.com/@heavytraveler/video/7445164573415574830

tiktok.com/@jadeincar/video/7351561753454447914

tiktok.com/@jadeincar/video/7545601149039168782

tiktok.com/@jixafet/video/7547114266285968670

tiktok.com/@taylorhereid/video/7528505660749745422


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