道具を使いたいの。妻の要望に答えたら、声が枯れるほどに...【大人の睡眠朗読】

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【作品名】
道具を使いたいの。妻の要望に答えたら、声が枯れるほどに...【大人の睡眠朗読】

【ストーリー】
僕の名前はさとる、55歳。人生の折り返し地点をとっくに過ぎて、定年まであと5年という微妙な年齢だ。妻のひとみは52歳。結婚してもう28年になる。長女のあかりは去年二人目を産んで、次女のみゆきも今年の春に結婚した。子育てという長い長いマラソンをようやく完走した気分だった。

「やっと終わったね」娘たちの結婚式の写真を眺めながら、僕はひとみにそう言った。彼女は静かに頷いて、でもその表情にはどこか寂しさが滲んでいた。僕たちの関係は、世間一般で言えば良好な部類だろう。共通の趣味は映画鑑賞。月に2、3回は映画館デートをするし、

家では毎晩のように録画した映画やNetflixを観ながら、ワインやビールを飲むのが日課になっていた。「今日は何観る？」「うーん、アクションは昨日観たから、今日はヒューマンドラマがいいな」そんな会話を交わしながら、リビングのソファーに並んで座る。これが僕たちの日常だった。

夫婦の夜の時間も、まあ、ないわけじゃない。月に1、2回程度。若い頃に比べれば激減したけれど、55歳と52歳の夫婦なんてこんなものだろう。僕はそう思っていた。むしろ、まだあるだけマシなんじゃないか、なんて。でも、本当はどこかで物足りなさを感じていたのかもしれない。

ただ、それを認めるのが怖かった。年齢のせいにして、諦めるのが楽だった。そんなある金曜日の夜のことだった。いつものようにリビングで映画を観ていた。確か、フランスの恋愛映画だった。主人公の中年カップルが情熱的に唇を重ねるシーンで、ふと横を見ると、ひとみが僕をじっと見つめていた。

「どうした？」僕が聞くと、彼女は何も言わずに僕に抱きついてきた。そして、唇を重ねてきた。映画はまだ半分も終わっていない。「ねえ、もう
寝室行かない？」耳元で囁かれて、僕は驚いた。こんなに積極的なひとみは本当に久しぶりだった。高校生みたいにドキドキしながら、僕は彼女の
手を引いて寝室へ向かった。

ベッドに入って、いつものように抱き合おうとした瞬間、ひとみが僕を止めた。「ちょっと待って」そう言って、彼女はベッドサイドの引き出しから何かを取り出した。それは、僕が今まで実物を見たことのない、いわゆる大人の道具だった。「これ、使ってみたいの」僕は言葉を失った。

52歳の妻が、そんなものを用意していたなんて。でも、彼女の真剣な表情を見て、僕は頷いた。「わかった。いいよ。」積極的な妻に驚きを隠せなかったが、僕は言われるがまま、唇を重ね、彼女の体に手を忍ばせていった。ひとみはいつも以上に高揚していた。自ら身についているものを取り出すと、





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