孤高の映画監督ロベール・ブレッソン、日本未公開だった傑作が遂に公開／映画『湖のランスロ』『たぶん悪魔が』予告編

孤高の映画監督ロベール・ブレッソンの傑作が日本初公開！『湖のランスロ』と『たぶん悪魔が』の予告編が完成！

『抵抗(レジスタンス)―死刑囚の手記より』(56)『スリ』(59)『やさしい女』(69)などで知られるフランスの映画監督、ロベール・ブレッソン。高い評価を受けながらも日本では特集上映などを除き劇場未公開だった彼の幻の傑作『湖のランスロ』『たぶん悪魔が』。

この度解禁された2作品共通の予告編は「孤高の監督幻の傑作日本劇場初公開」のテロップの後に、甲冑と刃が合わさる乾いた音や馬の蹄の音など無機質な音が異様な迫力を放つ『湖のランスロ』で幕を開ける。王妃との不義の関係にあり「愛しています」と告げるランスロと「信じています、でも証拠は？」と言い放つ王妃。ふたりが手を取り合って森を歩いていくと場面が変わり、今度は木々が切り倒されている。

その音に耳を塞いでいるのは『たぶん悪魔が』の主人公、シャルルだ。重厚なパイプオルガンの音色と共にシャルル含む4人の若者たちが画面に登場する。知識人であり、討論会に顔を出している彼らも各々悩みに囚われているようだ。「人間性を笑うのは誰だ糸を引いているのは？たぶん悪魔だ！」という本作のタイトルの所以でもあるバス車内でのやりとり、銃から弾丸を取り出すショットが挟み込まれ、深い虚無と忍び寄る死の予感を感じさせる予告編となっている。
『湖のランスロ』『たぶん悪魔が』は2022年3月11日公開

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