仙台市地下鉄東西線がまもなく開業10年 2300億円を投じた一大事業がもたらした変化 (25/12/04
Автор: 仙台放送ニュースチャンネル
Загружено: 2025-12-04
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仙台市地下鉄東西線は、12月6日で開業から10年を迎えます。総事業費2300億円を投じた一大事業は、仙台のまちにどのような変化をもたらしたのでしょうか。
仙台市地下鉄東西線。荒井駅から八木山動物公園駅までの13駅、13.9キロを26分で結びます。
利用者
「大学の最寄りが地下鉄の駅なので、ほぼ毎日利用している。地下鉄は本数も結構多いのですごく助かっているし、便利に使用している」
「アクセスは早いし、車運転するよりは楽なので助かる」
地下鉄東西線が走り出したのは、今から10年前の2015年12月6日。東日本大震災による工事の中断もありましたが、当初の計画通り2015年の開業でした。
仙台市が目指すのは地下鉄や鉄道の沿線に商業や福祉、医療などの都市機能を集める「機能集約型」のまちづくり。地下鉄東西線は、この方針に基づき、総事業費2300億円をかけて整備されました。
東西線の年間利用者数の推移です。コロナ禍により、2020年度に急激に減少しましたが、その後は順調に回復し、昨年度は過去最多を更新。開業前の需要予測、1日8万人の利用も達成しました。
一方、こちらは南北線の年間利用者数です。おおむね横ばいで推移していましたが、東西線の開業をきっかけに増加しました。2つの路線になったことでの相乗効果がうかがえます。
財政状況については…。
仙台市交通局鉄道管理部営業課 千葉義樹課長
「2022年度以降に黒字転換が計られると見通していたが、コロナ禍が長引いたことで若干下方修正となってしまった」
1000億円の累積赤字は残っているものの、利用者数は増える見込みで、単年度の黒字も見えてきたといいます。
仙台市交通局鉄道管理部営業課 千葉義樹課長
「2032年度以降、安定的な黒字が見込まれるものと捉えている。経営上、資金不足なども生じていないし、安定して経営が続けられている」
仙台市交通局は2035年度までは、1日あたり9万人を超える利用があると予測。向こう10年は安定した経営が見込めるとしています。
東西線の開業で、沿線開発も進みました。
記者リポート
「荒井駅周辺はもともと田んぼが広がっていたが、東西線の開通で大きく変わった。駅の前には、複合ビルやライブハウスが建てられ、まちはこの10年で一気に開発が進んだ」
東の終点・若林区の荒井駅です。周辺人口は2013年、およそ6600人でしたが、去年はおよそ1万1300人に。新しく市街地が形成されました。
荒井駅を含む東西線沿線の人口は、この10年でおよそ12パーセント増加しました。これは仙台市全体の伸び率と比べると、およそ12倍に相当します。
荒井駅前にある農家レストラン。もともと近くで営業していましたが、東西線開業に合わせ、リニューアルオープンしました。それ以来、売り上げは右肩上がりだといいます。
萱場哲男さん
「地下鉄ができたことで地の利がぐっと上がって、地下鉄を利用して来たり、どんどん新しいお客さんが増えたという感じ」
レストランの経営に関わる萱場哲男さん(78)です。荒井で生まれ育ち、まちの変化を見続けてきました。
萱場哲男さん
「まさかこういう風になるとは思わないし、想像もできなかった。まあ地下鉄の計画がなかったら、本当に田んぼで終わった場所かなくらいの感じ」
東西線開業前と後の航空写真を比較しても、まちの変化は一目瞭然です。
一方、駅の北側は南側とは対照的な風景が広がります。
萱場さんは駅周辺にもっと若い人たちが集まる場所ができてほしいと考えています。
萱場哲男さん
「せっかく駅できたのに、地下鉄利用してわざわざ行ってみたいような、まちにはまだなっていないよね」
交通計画に詳しい東北大学の奥村誠教授も、仙台駅から荒井駅までの東側における、沿線開発の必要性を指摘します。
東北大学 奥村誠教授
「話題性というか、目的地としての魅力を東西線の、特に東側の駅の周りに集めていくことがあってもいいのかな。沿線に住んでいたり、沿線の施設に通っている人たちだけが使うんじゃなくて、いろいろな機会にいろいろな人に使ってもらって、便利さとかあるいは新しさを感じてもらう。それは必要なことだと思います」
目的地としての魅力づくりには課題が残るものの、開業10年で南北線と合わせた収支が単年度黒字が見通せるところまで来ました。
1日9万人を乗せ東西線はきょうも走り続けます。
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