【太鼓の達人NS2】初音ミクの消失-劇場版-

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NS2全良難易度 S(2024/1/4時点)

全良。当然ながら表譜面です。
8月31日はみなさんご存知、世界の歌姫初音ミクの誕生日です。2007年8月31日にパッケージの中で眠りながら店頭に並び、手に取り自前のパソコンの中で初音ミクに命を宿した我々と同じ生身の人間のボカロPの卵は当時、新しい音楽の形と新しい生命を感じたことでしょう。
初音ミクの公式プロフィールでは初めてこの世に降り立った日から現在までずっと年齢は16歳とされていますが、今年の8月31日は初音ミクがこの世に命を授けられた年から換算してもちょうど16年が経過した年になるので、2023年はとても特別で重要な意味を持つ年であることはみなさんも覚えておいてください。
初期の頃は初音ミクもアキバ系に分類されるようなややサブカルなジャンルという評価が強かった気がしますが、作詞のスキルも兼ねたアーティストを目指している当時の音楽業界の新人にとって、気軽に自分の歌を喜んで歌ってもらえるという彼女の存在はまさに革命で、それに当時はニコニコ動画といった動画サイトもインターネット上で盛んに交流があった華のある時代だったため、世間の評価をストレートに受け止められる動画サイトに初音ミクに歌ってもらった自作の歌を投稿するケースがどんどん増えていきました。
ボカロPは音楽業界に自分を売り込む前にインターネットで世間的な自分の音楽的センス、改善点、個性を見つけることができたため、彼女は音楽業界の発展に大きな影響を与えた存在です。彼女は今日もどこかで綺麗な歌声で歌を歌っていることでしょう。ちなみに、今はコンビニのローソンでナレーションしてますよ。かわいい。かなり人間らしい発音でナレーションをしていたので、もしかしたら藤田咲さんがナレーションをしている可能性も…？間違ってたらドロップキックをかましてください。ちなみに、うp主の近所のローソンではネギは90円では売っていませんでした。
ボカロPという経歴を経てメジャーデビューするアーティストは現世では最早珍しいものでも何でもなくなっており、本気で音楽の才能を高めたいのであれば彼女に歌を歌ってもらうのは必修科目かもしれません。というより、彼女はあまりにもハイスペックすぎるが故に歌声も要望に応じて微調整することができるため、その要素を最大限に自分の音楽に取り込めるボカロPと過去に大きな実績を残した大物著名アーティストでは、大物著名アーティストの方が初音ミクを扱い切れていないとすら思えます。もちろん、当時とはジャンルが異なるタイプの音楽性なので大物著名アーティストの方をディスっているわけではありません。
話題を楽曲の方に切り替えさせて頂きますが、この楽曲は初音ミクが太鼓の達人専属の完全ナムコオリジナル新曲の歌唱を担当した初めての楽曲となります。ボーカルは先述の通り初音ミクですが、アーティストは今や音ゲーコンポーザーとして知らない人はいないであろうcosMo＠暴走Pさんです。何気に太鼓の達人10周年記念として書き下ろされた楽曲の1曲なので、太鼓の達人が新しい時代を開拓したその象徴的な存在です。
太鼓の達人専属のナムコオリジナル音源にしては珍しくモチーフとなった楽曲が存在しており(まあ曲名を見れば一目瞭然ではありますが)それもボーカロイドに精通していれば知らない人はまずいないであろう名曲「初音ミクの消失」となります。物悲しい歌詞ながら明るい歌声を最後まで続ける「初音ミクの消失」に対し、こちらは尋常ではないほど闇墜ちしてしまった感がある最初から最後まで薄暗くて無機質すぎる真逆の歌声となっています。こちらでは何も考えられないような無機質な状況だからこそ「最高速の別れの歌」が更にパワーアップしており、該当部分では、まぁ……何というか天才すぎる初音ミクだから歌えるという無理ゲーと化しています。まず我々のような凡人では歌詞を聴き取ることは不可能でしょう。ずっとラジカセの早回しみたいな歌声が流れるので、真剣に聴き取ろうとするとこっちの脳に深刻なエラーが発生します。