ネオングラス

ネオングラス

あぁ… 街が霞んでいく…. 夜風に絡む燻された香りが
僕の歩く幅を惑わせる　揺れながら誘う赤提灯

あぁ… 狂ったフリをしてさ…. 失くせないあの日のことを思い出す

あぁ… 真っ赤に咲いていた　拾った恋の花
夜風に哭いたのは捨てた僕の夢さ

ガラス越しに照らされた恋の語らいが
眩しすぎるから僕は歩くよ

あぁ… 夜が更けていく　ビルに灯る灯りから唄声が…
草臥れた僕の肩を撫でてくる　迷子に優しく添える手のように

あぁ… バカな事をしてさ…. 忘れたいあの日のことを思い出す

あぁ… 真っ赤に咲いたのは燃やした恋の花
夜風に哭いたのは壊した僕の夢さ

ネオンライト瞬いてる夜の街に添える唄が
優しすぎるから僕は歩くよ

グラスの中揺れる氷と遊び回るステージの明かり
訴える聲に身を委ねながら
カウンターに預けたこの手の無様さと 折れそうなココロの有り様を
一つに合わせて飲み干してしまおう

あぁ… 真っ赤に咲いていた　拾った恋の花
夜風に哭いていた　捨てた恋の花
真っ赤に咲いていた　燃やした僕の夢が
確かに咲いていた　殺した僕の夢が

あの日この手に握り締めた
消し去れないこの感触を
ポケットに突っ込んでさ僕は歩くよ…
あぁ…