朱夏抒情【春のステージ2023②日本歌曲協会】/編曲初演 Modern Japanese Songs with Traditional Instruments
Автор: 日本歌曲協会
Загружено: 2024-01-18
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朱夏抒情
日本歌曲協会主催( http://www.nikakyou.org )
<邦楽器とともにーアンサンブルの多様性を求めてー 春のステージ2023>より(動画②)
2023.4.28(金)渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール
映像制作 公益財団法人日本伝統文化振興財団
詩:高原 桐
曲:松村百合
歌 (S):伊藤香代子
箏:吉澤延隆
三絃:平野裕子
尺八:坂田梁山
【解説】
南北に長い日本の地勢には、地域差はあるがいずこにも四季が訪れる。四季それぞれを歌にまとめたく、今回は夏の部を「朱夏抒情」とした。エネルギーに満ちた夏の思い出は色彩鮮やかに人々の心に存在しているにちがいない。特に夏祭は豊漁を願った海に沿った地方に多く、豊年を祝う秋祭は山野部に多い。
私は海辺に育ったので男達の盛り上がる夏祭は生きの日の重要なセレモニーに思えた。今では太鼓や笛などの原初的な生の音色が大いなる力を持っているのだと実感する。祭の後の静けさにやがて先祖を祀る盆へとつづく。墓参のため都会から帰郷した人々の交遊。しみじみと語り合うお盆の幾日。人々は慣習に習って粛々と過ごす。私の故郷からみた夏のクライマックスである。季節は途切れることなくやがて山の方へと眼ざしが向く。人々の祈りに沿うように稔りの秋へと繋がっていく。少女は乙女となり妻となり、母となって子供たちに夏祭のあの日を物語ることだろう。 (詩 高原 桐)
【歌詞】
朱夏抒情
高原 桐
行く春や高野山(かうや)を下る人の影
八十の巷を経めぐれば
燕の低く飛び交ひて
古き家居に藤波の
風に揺るるもなつかしき
わらべ地蔵の濡れて立つ
草辺に小雨降りしきる
きのふより太鼓置かれし夏祭
紗の狩衣ひるがへし
大男なる神主が
家々まはり祝詞申す
遠くのおとは祭笛
近くに太鼓響きくる
あしたも晴れて暑さうな
恋文は七夕の夜の青インク
少女見てゐる海原は
異国につづく波の路
君のゐまさぬふるさとへ
帰れどさみし盆踊り
かの日二人でながめたる
蟻の行列、大夕焼
奥能登の海風とほる盆の膳
風吹きわたる店先に
真っ赤なトマト、紺なすび
胡瓜、紫蘇葉の真さみどり
あれは黄金のまくは瓜
江戸風鈴の玻璃の音
ひとつ二つと鳴ったやう
雷鳥の道通らせて貰ひけり
凌霄花(のうぜん)の花ゆるがせて
安曇野に風通りすぐ
あした登らん常念岳(じゃうねん)の
尾根なだらかな夕間暮れ
水の消えゆく水上に
一番星と二番星
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