【朗読】渡辺温「ああ華族様だよ　と私は嘘を吐くのであった」（短編小説／青空文庫）

ダンス場から娼館へ。アレキサンダー君と「私」の横浜での夜遊びが、「居留地女の間では」「いいよ 君が死ねば僕だって死ぬよ」の2つに渡って描かれています。同作者の「シルクハット」とほぼ同じ構成の作品ですが、登場人物たちのキャラ設定はこちらのほうがソフト。初出は1929年「講談雑誌」。渡辺温はその翌年1930(昭和5)年、27歳のときに、乗っていたタクシーが踏切で貨物列車に衝突して亡くなっています。

渡辺温はかつて、胸を病む若い女優とつきあっていた時期がありました。
彼女はのちに、26歳で亡くなっています。

無論、それらの事とこの小説とは別物ですが、ふっと重ねて読んでしまうこともあり、すると胸がいっそう、しめつけられるような気がするのでした。

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このチャンネルでは、児童文学作家の牧野節子が、
自身の作品（おとなの童話）や、青空文庫の好きな作品などを #朗読 しています。
みなさまに少しでも楽しんでいただけましたら、とても嬉しいです☺️

本日は、渡辺温「ああ華族様だよ　と私は嘘を吐くのであった」をお聴きください。

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💙 牧野節子プロフィール
日本大学芸術学部卒。児童文学作家。ＮＨＫ文化センター(青山教室・町田教室)、毎日文化センターなどで講師をつとめています。お笑い大好き。
著書に『お笑い一番星』『星にねがいを』『童話を書こう！完全版』『サイコーのあいつとロックレボリューション』『りとるめるへん』『水族館』『あこがれのユーチューバー』など。

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