日本最古の「三連水車」 福岡・朝倉市
Автор: 産経ニュース
Загружено: 2024-09-02
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筑後川の右岸を流れる「堀川用水」。福岡県朝倉市菱野には、三連水車が置かれ、この地区の田畑を潤してきた。稼働しているものとしては日本最古といわれる。
途切れることなく柄杓が水をくみあげる「バシャーバシャー」という音が響く。その水が勢いよく樋に流れていく様子はみていて飽きない。1日に7900㌧の水を供給する働き者だ。
豊かな水量の筑後川が流れるこの地区も、長く干魃(かんばつ)に苦しんできた。寛文3(1663)年、川の流れを3つに分ける堰を造り、朝倉に水を引きこむ「山田堰」の築造を開始。右岸に掘られた堀川用水に水が流れ込んだ。
寛政元(1789)年には、水面より高い場所まで水をくみ上げようと三連水車が設置された。近隣には二連の水車2基もあり、計約35㌶を潤している。
毎年6月17日に「山田堰通水式」が行われ、神事の後、水門が開かれる。水車が回り始めると田植えが始まり、10月上旬の稲刈りまで続き、冬になると動きをとめる。
山田堰は近年、コンクリートで強化されたものの基本的な姿は変わっていない。水車は木製のため劣化し、5年に1度、造り直す必要がある。分解組み立て費や材料費、日常の管理費など行政の支援があるとはいっても、基本は土地改良区で農業を営む人たちの賦課金で賄われる。水車大工の継承も課題だ。
先人たちの知恵で、一帯に水の恩恵をもたらし、記録的な豪雨で土砂に埋もれることがあっても、何度も苦難を乗り越えてきた。
さまざまな思いを背負いながら、水車は今日も回り続ける。
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