ノヴェンバーステップス第十段【第18回邦楽器とともに⑤】ー新作歌曲を揃えてー Modern Japanese Songs with Traditional Instruments
Автор: 日本歌曲協会
Загружено: 2025-01-09
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ノヴェンバー・ステップス第十段
日本歌曲協会主催( http://www.nikakyou.org )
<第18回邦楽器とともに ー新作歌曲を揃えてー>より(動画)⑤
2023.10.31(火)東京文化会館・小ホール
映像制作 公益財団法人日本伝統文化振興財団
曲:武満徹
薩摩琵琶:首藤久美子
尺八:三橋貴風
【解説】
第二次大戦後の日本の音楽界を代表する作曲家であった武満徹(1930~1996)は、ほぼ独学で作曲を学び、1950年にピアノ曲「2つのレント」を書いて作曲家としてデビュー。1959年に来日したストラヴィンスキーが偶然に武満の「弦楽のためのレクイエム」を聴き、絶賛した。1960年代には映画音楽を数多く担当したが、その中の「切腹」(1962年、小林正樹監督)では、筑前琵琶と薩摩琵琶を、「怪談」(1964年、小林正樹監督)でも尺八と琵琶を使うなど、邦楽器に深い関心を寄せ、「エクリプス」という琵琶と尺八のための作品も書いていた。そんな中、小澤征爾が師であるバーンスタインにこの「エクリプス」を聴かせたところ、強い関心を示し、当時バーンスタインが音楽監督を務めていたニューヨーク・フィルハーモニックの創設125周年を祝う作品として武満に作曲が委嘱された。それが「ノヴェンバー・ステップス」である。
琵琶と尺八に西洋のオーケストラの組み合わせによる一種の協奏曲的作品だが、11月に初演されるということで全体は「十一段」から構成され、そのうちの「第十段」は琵琶と尺八によるカデンツァ的な段となっている。最近ではこの「第十段」だけの演奏もよく聴かれるようになっている。
(筆者=片桐卓也 CD=日本コロムビアCD
「ピアソラ・尺八・宇宙 三橋貴風」より)
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