AIに依存した人間はどうなる？　ChatGPT誘発性精神病～人間同士の信頼関係が大事

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00:00 OP
01:01 素因×AI
02:47 どんな素因か
07:04 なぜ起きるのか
09:01 孤独・無理解→実存的人間
12:44 本日の宿題

本日は、ChatGPT誘発性精神病というテーマでお話しします。

AIを使って長時間やり取りしているうちに妄想めいたものを持ってしまうもの、相手を人間だと思って恋愛してしまう、そういうもの、一連の精神症状を指すんですけど、正式な医学用語ではないんですけども、インターネット上で結構バズってたりしてるんです。
AI Induced Psychosisとか、ChatGPT-Induced Psychosisと呼ばれたりするんですけど、そこの話をします。

■素因×AI

AIが病気を起こすということではなくて、元々そういう素因があった人がAIというきっかけで病気を発症してしまったり、悪化させたりするというものがChatGPT誘発性精神病と呼ばれる現象であって、特別新しい病気が発見されたというわけじゃないんです。

人類がこれまで口にしたことがなかったLSDなど違法薬物があるじゃないですか。
そういうのを摂取した結果、脳が変になって新しい病気が出る、そういうのとはまたちょっと違うよという感じです。

SNSを使い過ぎてうつになる、摂食障害が悪化する、スマホを使い過ぎてうつになる、と言われていますけど、それと似たような感じで、AI自体というよりは、AIがきっかけになって、元々素因があった人が病気を発症したり悪化させたりするというものです。

ちょっと違うのは、共有精神病というものがあって、これはAI独自かなと思います。
これは何かというと、集団ヒステリーと呼ばれるやつです。
時々あるんですよね、よくあるのは学生ですね。
特に共感性の高い女子たちが集団でワーって幽霊を見た、集団で過呼吸になってしまう、集団ヒステリーと呼ばれるものが時々あるんですけど、それと似たようなことが起きることがあったりします。

あまりにもAIと距離を近づけて、自他の境界が緩い状態で密着していると、AIに引きずられて変なことを言ってしまうとかあるんですけど、こういうのはAI独自かなと思います。
基本的には発症ないし悪化、既存の病名で説明がつくという感じになります。

■どんな素因か

どんな素因かという話なんですけど、例えば統合失調症です。
統合失調症とは何かというと、脳内のドパミン系の異常と言われてますけど、病気を発症すると幻覚、妄想が出てくる病気なんです。
その後にうつっぽくなるという病気なんですけど、そういう人たちは、色々な妄想を持つんです。

例えば狐に騙されてる、悪魔に取り憑かれているんだという妄想から、最近だと、大体はマンションの誰々さんが私の悪口を言ってるんだ、SNSで悪口を言われてる、インターネット上に自分の情報、個人情報がばらまかれてる、コンピュータウィルスに自分のパソコンがハッキングされている、そういう妄想が多かったんですけど、その妄想の対象がAIになって移りつつあるというのが現代的な話かなという気がします。

昔は狐、魔女、神と言っていて、テレビ、電波と言ってたんですけど、最近だと時代と共にそれが変化してきて、インターネット、Wi-Fiになっていき、コンピュータウイルスの話になって、次の時代はAIかなという気がしていますよということです。

統合失調症に似た人たちで、Ａ群のパーソナリティ症というのがいるんです。
昔は人格障害と呼ばれてる人たちですけど。

スピリチュアル的なものを信じやすい傾向があるんです。
人間の中にはスピリチュアルなもの、未知なるものに対して信じない人、信じにくい人と、オカルト的なものを信じやすい人がいるんです。

信じやすい人たちの極端なものをパーソナリティ症と、わかりやすく言うとあるんですけど、こういう人たちはAIに感化されて妄想を膨らませたり、オカルトをより深く信じ込んでしまう、そういうのが起きたりするので注意が必要です。

私のAIだけが特別変わってきた、とか。
ピノキオみたいなものですよね。
心を込めて作ったから、この人形は命を持ったんだみたいな。
他の人形とは違う。
心を込めてアンパン作ったからアンパンマンが生まれたなどありますけど。
アンパンマンはちょっと違いますけど。
でもそういうことです。

自分のAIはこれだけ長い時間喋ってたから、自分が感情的に話しかけたから、自分のAIは特別な変化を起こしたんだという風に思って、特殊な話をし始めたんだという妄想を持ってしまったり、実際妄想じゃないかもしれないですけど、あったりします。

あとは双極性障害の状態だと万能感が高まって、世の中の奴らは馬鹿だ、こういう話がわからなくて、AIにしか俺の話わからないだろうと言ったり。
うつの人、双極性障害のうつだったり、うつ病のうつだったりすると、妄想を持つことがあるんですよ。
うつ病でも妄想を持つことがあるんですね、うつ状態でも。

例えば罪業妄想、自分は最低の人間なんだ、罪深い人間なんだ、AIだって酷いこと言ってるじゃないか、こんな酷いことを言い出すのは自分が愚かだからだに違いない。
心気妄想、自分は病気があるに違いない、だからAIに何度も聞いちゃう。
貧困妄想、自分は貧乏に違いないと。
そういうのはあるんですけど、そういう妄想を悪化させたりするということもあるし、依存症を悪化させる、恋人のように感じてしまうというもあると思います。

基本的にはこのＡ群のパーソナリティ症とそのグレーゾーンの人たちがChatGPT誘発性精神病だと注目されやすいかなという気がします。
今まで注目されてこなかった人です、どちらかというと、Ａ群のパーソナリティ症のグレーゾーンは。

今もいるんですよね、陰謀論を信じやすい人、オカルト。
だけどそれで社会生活に問題がある人というのは少ないんです。
そういうのが好きな人がいるんだけれども、こういう社会変化や構造変化に伴って、今まで問題がなかった人が問題があるようになってしまうとなると、ここのパラメーターのところが弱い人たちかなという気はします。

■なぜ起きるのか

なぜこういうことが起きるのかというのは、色々な意見が出ているので、そこら辺の話を振り返ろうかなと思います。


★動画の文字起こしはこちらのnoteに【全文掲載】されています。
https://note.com/wasemenblog
（文字起こし自体がない動画もあります）