テスラ店舗前で“反イーロン・マスク”デモ　全米250カ所のほかドイツやイギリスなどでも実施

アメリカの政府効率化省（DOGE）を率いるイーロン・マスク氏に対する抗議デモが3月29日、全米をはじめ、世界各地のテスラのショールームなどで一斉に行われました。

抗議デモは、マスク氏がCEOを務める電気自動車大手「テスラ」のニューヨークのショールームなど全米約250カ所のほか、ドイツやイギリスなどでも一斉に行われました。

トランプ政権でDOGEを率いるマスク氏は、政府職員の大幅な削減を主導し、トランプ大統領に最も近い人物として政策に大きな影響を与えています。

テスラ株を売却した女性は「彼はこの削減によって個人的に利益を得ていて、DOGEがやっていることは憲法違反だ。トランプ大統領が就任してすぐにテスラ株を売った。マスク氏がやっていることを知って『もういい』と売却した」などと話しました。

関係者は、マスク氏がトランプ大統領を資金面でも支え、政権の中枢にいる間は抗議を続けるとしています。

こうした抗議活動は1カ月以上続いていて、中にはテスラの「サイバートラック」に落書きしたり、放火して暴徒化したりするケースがあり、FBI（連邦捜査局）が「タスクフォース」を結成して捜査に乗り出しています。

また「反テスラ」の動きは、テスラを運転するウーバーの運転手にも影響を与えています。

ウーバーの運転手は「こんなことは以前なかったのに、ここ2週間くらい客が乗車キャンセルをしていると感じる。呼んでおいて、客に向かって運転し始めると、キャンセルするんだ。今週だけで3～4回起きた」と語りました。

この運転手は暴力被害には遭ったことないものの、乗車キャンセルはマスク氏への反発だと感じていて、困惑を隠しませんでした。


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