私たちの暮らしと植物〜漆〜｜野田とし子インタビュー【RingNe Festival】

2023年10月8日、神奈川県南足柄市・夕日の滝で開催された「RingNe Festival 第1章」。
トークエリアでは「私たちの暮らしと植物〜漆〜」というタイトルで、身近な植物である漆についての対談が行われました🌿

本来は、漆工芸家・野田とし子さん、漆の植栽や漆掻きを行う石塚和男さん、堤淺吉漆店の森住健吾さんによる三者対談を予定していましたが、事情により野田さんは事前収録のインタビューにご出演いただく形となりました。

この映像は、その貴重なインタビューの記録です📹
漆と暮らしの関わり、漆掻きの現場や道具へのこだわり、さらには石塚さんによる「漆を食べた話」まで――。南足柄の豊かな自然とともに生きることの意味が、野田さんの静かな語りからじんわりと伝わってきます。

ぜひご覧ください。

🔖動画目次

00:00 オープニング
00:05 漆掻き道具の種類とその使い方
01:45 漆の掻き方
03:50 漆掻き職人の朝は早い
04:48 漆掻きシーズンは夏
06:17 漆の成長速度
08:12 漆の木の活用事例
08:55 石塚さんの漆との出会い
11:13 漆文化の保存のために
14:20 漆掻き道具の手入れやこだわり
16:47 漆をかぶっちゃった話
17:57 生の漆を見る（保存用ラップへのこだわり）
19:45 あらみ漆・生漆の違い
20:42 「くろめ」工程について
22:28 漆を生業にすることへの課題
23:33 漆を舐めた話
24:55 漆を食べた話
27:30 諸外国の漆文化あれこれ
19:55 「かぶれ」との向き合い
31:45 日本の漆文化と食文化の幸福な関係
35:04 フローリングへの拭き漆のすすめ
36:50 漆器はお手入れ簡単
38:03 新作のビールグラスを拝見
42:18 マイ盃（さかずき）のすすめ
43:30 新製品開発会議
45:18 クロージング

🎤出演・スタッフ
出演：
・野田とし子（漆工芸）
・石塚和男（漆の植栽・漆掻き）

聞き手・撮影・編集：林北斗
字幕：清水麻衣
挿入曲『花束』：遠山翔隼
企画・制作：岩崎佐和

👤 出演者プロフィール

▽ 野田とし子(漆工芸)
1942年生。聖和大学 短大保育科卒 伊東衣服研究所デザイン科卒
1964年 漆工芸家 野田行作と結婚 同時に師事
1992年 野田行作他界に因り工房を継承
個展 日本橋三越横浜髙島屋玉川髙島屋 各地ギャラリー
現在 南足柄にて制作

▽ 石塚和男(株式会社バリアオール)
神奈川県小田原市出身・市内在住。神奈川県立⻄湘高校卒業。
獨協大学外国語学部英語学科卒
日系・欧州系国際物流企業に合計17年勤務 医薬品輸送用梱包材の米国メーカーに 3年半勤務
2023年1月 株式会社バリアオール設立 代表取締役CEO 就任
［株式会社バリアオールの主な業務］
1 医薬品・ヘルスケア製品の温度管理輸送梱包資材の販売
2 日本での漆の樹の植栽と生漆の生産、販売(調査・準備中)
Protect What is Precious をテーマに、性能・費用・環境負荷とバランスの取れた製品で医薬品の品質を守る輸送梱包材 を日本を含むアジア全域のお客様に提案させて頂いています。
2022年に趣味が高じて1シーズン漆掻き技術を習得。日本での漆生産量の減少、輸入製品に極度に依存している状態を解消し伝統を継承し、且つ地元の発展の為⻄湘地区に自社で植林、生産を行う準備を進めている最中。利益を生み出せる仕組みを作り、且つ漆を通じてアジアを繋ぐアイデンティティ確立ができる様に模索中。
［趣味・特技］
異文化間コミュニケーション、外国の知らない料理・食材を試すこと、苦しい運動(ロードバイク、登山)、漆仲間との雑談、知識の習得、海外お墓巡り


🌱 RingNe Festivalについて

RingNe Festival（リンネフェスティバル）は、人間が植物へ輪廻する世界を描いた小説『RingNe』の世界観を、毎年“フェス”として体験化するプロジェクトです。
フェスで起きた出来事が後から小説に加筆され、物語と現実がゆっくり重なっていきます。
2023〜2025年に神奈川県南足柄市で開催しました。

第1章/生・巡　2023年10月8日 @夕日の滝
→記録映像はこちら    • RingNe Festival-第1章-・生/巡  
第2章/在・祝　2024年9月22日 @夕日の滝
→記録映像はこちら   • イマーシブフェスティバル『RingNe』第二章/調査記録「花束と、」  ,    • RingNe-2章-緑進の儀-  
最終章/滅・美　2025年9月20-22日 (3日間）@CAMPiece南足柄 →記録映像はこちら    • RingNe -最終章-・滅/美