【23人に1人】文字に色や質量などを感じる共感覚
Автор: 中京テレビNEWS
Загружено: 2024-12-28
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東京で医療事務の仕事をしている和田梨花さんと、夫の拓哉(たくや)さん。
梨花さんは、ある「特殊な感覚」を持っているといいます。
それは「共感覚」。文字に色が見える、音を聞いて味を感じるなど複数の感覚が同時に働く現象です。その原因はまだわかっていませんが、
共感覚について研究する濱田大佐さんによると、主に2つの仮説があるといいます。
1つ目は、共感覚者の脳は一般的な人と構造が違い、文字を処理する部分と色を処理する部分がつながっているという説。
2つ目は、すべての人の構造は同じであるものの、共感覚者のみ文字と色が結びつく機能があるという説。
共感覚がある梨花さんにとっては、物心ついたころから数字や文字に色や性格があるのが当たり前でした。看板や標識など、街中の文字にも自動的に色が浮かんでくるのです。
実は、何かしらの共感覚を持つ人の割合は、23人に1人といわれています。
共感覚は病気や障害ではありませんが、困っている人も。
札幌市で税理士として働く小林雄志さんも共感覚者のひとり。
文字に色を感じることで、仕事中にこんなことが・・・
「仕事で電話する必要があったときにうっかり色が同じ人に電話かけて」
「たとえば谷川さんと五十嵐さんってどっちも“白い”」
「そんなこと言われてもって話じゃないですか全然違う名前なんだけど僕の中で同じ色してる」
クラスに1人はいてもおかしくないものの、共感覚への理解はあまり進んでいません。
長谷川三希子さんは子どものころ、数字に色や質量を感じていました。
その感覚のせいで学校の授業で苦労していたといいます。
大人になった今でも、計算することが苦手です。
現在、長谷川さんは動物や恐竜などをモチーフにしたイラストやグッズの制作を仕事にしています。
この日、名古屋で行われたイベントに出展しました。
苦手な計算も自分でしなければなりません。
特別なことではなく、“個性”だと受け取ってほしいという長谷川さん。
長谷川三希子さん:「気にしないでほしい」「へえ、っていう感じが一番居心地がいい気がしますよね」 「ああ3はオレンジ色なんだ、へえ」くらいにしておいてくれたらよかったって思う」
先ほどの小林さん親子。
実は、中学生である娘の理名子さんも文字やにおいに色などを感じる共感覚を持っています。
同じ共感覚者でも、何に対してどのように感じるか、自分の感覚に対してどう思うかは人それぞれ。
理名子さん:「小さい頃に家族で話してて自分だけにあるものじゃないということは知っていたから」「すぐ気づいたこととかを話せる人がいるのとか共感覚っていうものを早い時期に知られたのはよかったなと思ってます」
小林雄志さん:「常識としてみんなが知ってくれれば僕はそれで十分そういうものがあるんだっていうのが左手の方が上手に動かせる人がいるんだよっていうのと同じくらいの常識になってくれるといいなと思ってます」
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